2009年 12月 05日
まさかの慶喜公伝。
作業が進んでいるのかといいますと、それがあまり進んでおりません(汗)。
というのも一週間前のこと。
古文書講座に行く道すがら、神保町の古書店街を通り抜けておりましたところ、
「こっち、こっち」
と背後から呼ばれたような気がして振り向いた次第。
するとたくさんの本のなかに埋もれつつ、
東洋文庫版の『徳川慶喜公伝』全4冊揃が激安で
微笑みかけているではありませんか!
その時、ふたりの距離は1メートル。
5分後 彼女は本の入った袋をぶらさげていた。
・・・・・・まさに、かの愛しき香港映画のフレーズそのものの出会い!(笑)
で、その夜から読み耽っているのでございます。
15年前、図書館で借りて読んだ折にはちんぷんかんぷんだったのが、
なにせ今では脇役陣のみなさんをしっかり存じ上げているせいか、
すらすらと読めてしまうのであります。
これ、慶喜伝なのですが、1~2巻途中までほぼ本人は登場しません。
そのかわり弘化年間~安政年間の江戸、京、西国諸藩事情の政治状況をつぶさに
意外にも公平な目線で解説してくれるので、まさに大助かり!!!
・・・・・・本人が登場しないのは、いかに十代の慶喜が本人の意志とは別のところで
政治のドロ沼のなかに巻き込まれていたか、父の水戸斉昭の猛烈パワーが
凄かったか・・・によるわけですが、それもこの人の気の毒な宿命(笑)。
(徳川慶喜公伝史料編からいくつかそのあたりは史料を紹介しているので
拙ブログの過去ログをたぐってみてくださいまし☆)
それにしてもこの本を書き上げた渋沢栄一チーム(徳川慶喜公伝製作委員会?・笑)は
素晴らしいっっ。よくぞ複雑な幕末の事情をコンパクトにまとめました!
慶喜のことが格別大嫌いな方以外で、幕末の政治史の流れを掴みたいという人
にはこの本、超おススメです☆
・・・・・・というわけで、どーいうわけか慶喜サンに掴まってしまいまして、
長崎伝習関係のほうに頭がスイッチする時間が著しく失われておりまして、
えーなにが云いたいかというと、まだまだお休みが続くという言い訳だったりします。
・・・・・・しかも今週からまたまたCSで、ずーっと見たかった「ROME」が
始まってしまったり、来週からは「太平記」が再放送するしで・・・・・・(爆)。
以上、生存確認の記事でありました。
またまたしばらく、ご機嫌よう!