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アジアンエンタメ&お江戸後期。外国奉行や長崎海軍伝習所がご贔屓☆ BYはな。

山岡荘八 『徳川慶喜』 全6巻

深井雅海著『綱吉と吉宗』
只今、読んでいるところです☆
それはまた今度、記事にするつもりです♪(・・・・・忘れなかったら)


その前から読み続けているのが、タイトルの本。


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ノンフィクションのほうがおおむね調べ終わったこともあり、
そろそろフィクションも読んでみようかな、と手を出してみたシリーズ(全6巻)。

山岡荘八の幕末モノというと、「吉田松陰」とか「高杉晋作」「明治天皇」などなど
完全に西高東低なので、長らく手を出すのをためらってきたのですが(笑)、
「徳川家康」「徳川家光」も書いているし、よもや徳川モノで無体な小説は書くまいと
こわごわと読み出したのでありました。
これがなかなか読み応え充分の面白い幕末小説で☆
さすが山岡荘八~~!!
よく調べておられて(もちろん近年の研究は知らない荘八先生なのですが)、
政治の流れもわかりやすいです。
・・・・慶喜伝とは、すなわちガチで幕末史の政治史と向き合うことであるので
ノンフィクションでわかりにくい部分が不思議とわかったりします。
山岡流の人物鑑定もおもしろく、わかりにくい井伊直弼や水戸斉昭などの
性格も「そうみるといいのか」と思わず膝をうつこともしばしば。

この小説の慶喜も面白くて、
とくに平岡円四郎とのやりとりは出色(笑)。
平岡といえば、14代将軍に慶喜をすべく、運動をがんばった人ですが、
それを慶喜が止めさせようとするシーンでは、

「予は南紀党でもなければ、そなたたちのいう一橋党でも水戸党でもないわ」
「そ、そんなら、いったい何党でございまする」
「日本党よ!・・・・(以下略)」


↑この「日本党」には思わず大受けしてしまいました☆
もう、だって、慶喜なら、マジで言いそうなんですもの~~~っっ(爆笑)

この小説の円四郎さん、いつも慶喜にやりこめられてしまうけど、
めげないのがかわいいのだ。

そういうわけで、慶喜とその周辺に関しては安心して読めますので、
おススメです。

【追記】
書き忘れてました☆
どういうわけか、13代将軍の扱いだけはけっこうヒドイので(汗)
家定ファンの方はお手にとらないほうが無難でござる・・・・・。





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さて、ここからは本筋とはちょっと違う、マイナー噺。

慶喜周辺はよいとして、
たいへんなことになっているのが、岩瀬忠震(笑)。

目付の岩瀬忠震は、尊皇のこころの厚さでは
松平忠固の比ではない。
(2巻 138P)

えええええ~~~~~~!??(大爆笑)

岩瀬、いつから尊皇家になっちゃったのーーーっ??
ひょ、ひょっとして、この小説が書かれたころって、
まだ岩瀬書簡集とか出ていない頃だし、
荘八さんは中根雪江さんの編んだものをガン見したみたいだから、
かの有名な

「徳川などどうなってもよい」 by 岩瀬忠震

というお言葉を、徳川はどうなってもよい=尊皇
と思われたのだろうか???
つか、それ以外、岩瀬が尊皇家という説へいたるプロセスが思いつかないんですけどっっ(笑)

もうねー、バカ受けしちゃいました~~~~っ

あ、そういうわけで、この小説では尊皇家で気性のはげしい、だけどクレバーな人物として登場
しますが、あくまでフィクションとしてお楽しみください!

ちなみに岩瀬の親友こと、永井尚志もやっぱり、ですが、
大政奉還のときに出てくる以外、あんまり存在感はなし。

あいかわらず、岩瀬といい、永井といい、あんまり調べてもらえてない感じ。
ま、こういう扱いには慣れているので、とくにダメ出しはなし。

ここからはさらに小説から脱線して、慶喜の周辺のお話。

慶喜周辺って、たしかに知られていない人ばかりですが、
隠れたるスターがたくさんいますよ!!!!
これはもう、声を大にしていいたいですが、
まさに素敵な人材の宝庫です♪
(徳川埋蔵金とは、この面白き人々のことではないかとさえ
思っちゃいますヨ)
慶喜そのものについては、ぶっちゃけ人気がありませんが(爆)、
この人を支えようとする人物たちは皆、当時、誠実な人として
世に認められている男ばっかしです。
先日紹介した、高橋伊勢守もそうでした。
(でも、みなさん慎み深すぎて、後世に名がのこらないんです)

こんなに誠実な人々が「サポートしてやろう」と思うような慶喜って
つまりはそれなりの人物でないとおかしいよーな気がするんですけどネ。
世評にいわれるような「わがまま」とか「言うことがコロコロかわる」とか
だったら、そういう人々が彼を助けてやろうと思うだろうか?(笑)

そんななかで、またまた最近、面白い人を調査中。
史料が少なくて、調査は難航中ですが、
まとまったら記事にしたいと思っています。
しかし・・・・・・・・あまりに知られていないのでどっから説明すべきか
悩みます・・・・・(笑)。

こんな感じで、ガンガン奥地へ踏みこんでしまい、
正直、こんなマイナーな人を記事にして誰が喜んでくれようか!?
って考えちゃいます(笑)
ちょっと、振り向けば誰もいない、って感じ?
(宇宙でワープしすぎて船団からはぐれてしまった気分ですよ!)

なにせ、岩瀬や永井でさえ、こんなに知られていないのにね~~~~っ(爆)
それ以上にマイナーな人をどうせいっていうんでしょうね====っっ

とかいいつつ、めちゃめちゃ江戸後期~幕末史を楽しんでます♪
(いいかげん、そろそろ飽きてもイイ頃なのにっっ。むしろ・・・・・・)
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by aroe-happyq | 2012-03-01 18:56 | | Comments(0)

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