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東都アロエ

ドラマ「清水次郎長」

今日は旧正月の元旦。
まだまだ寒いですが、暦としては「新春」に突入。
春が待ち遠しいですっっ。

ちょっとここのところ、ブログを書くスイッチが入らなくて、
ほったらかしでスイマセン~~。
でも、どーでもいいことだと、書けちゃうから不思議ですっっ

というわけで、どーでもいい内容の記事、始まります(笑)。

CSで放送中の、ふるーい時代劇(1971年製作)、
竹脇無我主演の「清水次郎長」をなんとなーくみております(笑)。
(このドラマについて、くわしくはwikiってみてくださいまし♪)
全52話。まるで大河並み!なので、どこまで続くかはわかりませんが!

脚本に葉村彰子名のほかに、向田邦子の名があって
なんとなく「寺内貫太郎一家」的な、のほほんとしたムードで
歴史のなかの次郎長の血で血を洗う激しい生涯を知っていると
かなりファンタジーな世界なのですが、
テンポがいいし、なかなか面白くて・・・・やめられません。
(主題歌も竹脇が唱っていて、なんとも音がハズレまくるのですが
それさえのどかだわーと思える不思議な魔力・笑)
だんだん仲間が集まって、集団ができていくわけですが、
侠客の集まりにしてはどこかほっこりしていて、
清水一家の大家族ドラマ+チャンバラという王道の娯楽ドラマです☆

次郎長モノといえば「次郎長三国志」という映画シリーズもありましたほどで、
(ここでいう三国は駿河国、遠江国、三河国の三国を指しているそうですが)
任侠モノでは三国志やら水滸伝やらがちょいちょい引用されます。
このドラマもそういう流れにのっていて、
三国志やら水滸伝に馴染みあるワタシとしては、
なにげに見やすいです(笑)。

なにせこの竹脇無我演じる次郎長親分が、
まるで「三国志演義」の劉備そのものなんでございますよ~~~~(爆)。
(ま、「水滸伝」の宋江ともいえるんですけど~~~~っっ)
「渡世人」=「博徒」といわれるぐらい、賭場のあがりで生きていくのに
「賭場はひらかねぇ!」「世間様に顔向けできないことはしない」
とか、ありえないきれい事を言い出す人なんです(笑)。
(だからこのドラマの次郎長一家はいつもビンボーなんです)
でもそのありえないきれい事を、爽やかな竹脇さんが言うと
無理がなくて、自然な感じで清々しい!(笑)

どんな風な奴かというと、
隣町の大親分が亡くなるときに、息子が不出来なので
次郎長に久能山神社の縁日を仕切る権利書(これがすごい利権を生むお宝という設定)
を譲ろうとするのにですよ、「これは受け取れません」って、清々しく断る。
大親分(←死にかけているんですけどネ)がそれでもと頼むと、爽やかに微笑んで、
「では3年間御預かりいたします。そのあいだに息子さんを立派にして、
これをお返しいたしましょう」て言い出すんですよ。
(もちろん子分たちは「あ~なんで受け取らないんだ、親分ーっ」って顔してるんですけど)
これってもうもう!
マジであのウザイ演義の劉備&水滸伝宋江じゃん!!(爆笑)
って、もう大受けです。

でも少し前のドラマの主人公って、
こういうやせ我慢+正義漢タイプが多かったよなぁーと思うと、このウザキャラは
主人公の王道だったってことなんですよね、って改めて実感。
・・・・近年のドラマって、こういう道徳系キャラが主人公じゃないから
なんだかもう、新鮮!斬新!(爆)。
久しぶりにみると、すんごく懐かしくって、
たまにはこういうのもいいなぁぁぁぁと思います。

でもその子分どもも、「親分、生まれた日は違うけど、死ぬときゃ一緒だ!」
って言ってる、三国志演義で水滸伝な奴らなんですけども(笑)。

この子分衆もいまは大御所の俳優さんがフレッシュ&キュートに演じていて、
明るくて良い奴らなんです☆
大政=大木実(写真が残っている実際の大政に似ている)、
森の石松=あおい輝彦、桶屋の鬼吉=田辺 靖雄(このコンビが絶妙)、
小政=松山省二、追分三五郎=近藤正臣、大瀬半五郎=里見浩太朗、
法印大五郎=南利明などなど。

で、ここで問題なのが、黒駒勝蔵(演じるは若き露口茂!かっこいい!)。
いわば、主人公の好敵手というキャラなんですが・・・・・。
それがどういうわけか、1話目から「清水の、俺と一緒に組まねぇか」とか
「俺たちならうまくやれそうだ」とか、
しつこく、しつこく、しつこく誘いかけてくる(笑)。
そのたびに、次郎長に爽やかな笑顔で
「いいえ、それはやめておきましょう」とか「お断りいたします」とか
何度も振られ続けるんですよ。

・・・・デジャブを感じてしまいました。
なんか、こういうキャラを、みたことがありますんですよ。
ええ、もう・・・・・みたなんてもんじゃないくらい、忘れられない、あの人物!
ズバリ、NHK人形劇三国志の曹操です(爆)。
(この場合、三国志演義の、ではなくあくまでもNHKの、です)
人形曹操もことあるごとに人形玄徳に振られてたっけ・・・・・。

でも勝蔵は上記の曹操よりも卑劣漢です(笑)。
さきほどの久能山の利権問題では次郎長をマジで謀殺しようとしたし。
ビッグビジネスがからむと、次郎長よりも利権のほうが重要な人みたいです(笑)。
しかし基本的な勝蔵は一緒に組もうといいつつ、
ことある事に次郎長を追いつめるような陰謀に陰で加担して、
次郎長のピンチになると、さらっと助けに来たり・・・・・と複雑なキャラなのです。

歴史のなかの勝蔵は、官軍に利用されるだけされて
無残に捨てられ死んでいった、それはもう気の毒な最後だったので、
フィクションのなかでは、せめて楽しく(次郎長を追いかけ回すことが楽しいかは不明だが)
生きていってほしいと思います(涙)。

ま、次郎長は歴史のなかでは、波乱の人生ではあったものの、
明治になって山岡鉄舟と出会ったり、徳川家が駿府にやってきた大好運もあって、
きちんと畳の上で大往生しましたので、フィクションで少し弄ばれても
いいんじゃないかということで(笑)、
このほんわか王道ドラマ、まだまだ楽しんでいこうと思います。
by aroe-happyq | 2013-02-10 19:11 | 広く幕末ネタ | Comments(0)