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東都アロエ

ぐらんどますたー、観ちゃいました(笑)

どういうわけか、観れちゃいました。

鑑賞したのが大陸版だったので、字幕は簡体・・・・。
ワタシの脳はこの文字を文字として認めないらしく、
いつもの速攻翻訳機があまり機能せず、内容は50%もわかっていない
ながら(笑)、けっこう楽しめました☆

全体的に、面白かったです!!!!

王家衛ファンとして、
新作長編映画を長らく待った甲斐がありました。

※以下、大きなネタバレなしで進む予定♪

王家衛作品で、
こんなに話の流れがスムーズに進むのは、
「欲望の翼」以来なんじゃないかと(爆)。
すごく見やすい映画です。

いつものつぎはぎだらけの作品が王家衛らしさだと
したら、らしくない作品ですが、
わたしはそろそろこういうのもあっていいんじゃないかと
思っていたので、とても嬉しいチャレンジです。
(だって「欲望の翼」ってすごく良い映画じゃありませんか!)


そして!本当に武林映画でした!!!

だからといってアクション一辺倒ではなく、文芸調。
いろいろ心配していましたが、今回は良い意味で裏切られました♪

ラブストーリー面をこんなに押さえた王家衛映画は初めてです。
おっさんたちが素敵というのも、この監督の作品では珍しいかと(笑)。

そして功夫の構えというのでしょうか、「形」というのでしょうか、
登場人物のひとつひとつの武術ポーズが、
すべてのシーンでかなり本格派で美しい!!
今回の映画のこだわりはまさにここかと☆
主役級から敵役、ほんの少し登場するすべての人の「構え」が
徹底的に鍛えられている感じでした。

そして武術で対決しても、
重傷は負わせても致命傷は負わせないという武林のルールも、
(これが武林の本当の精神なのでしょうが)改めてそれに気づかせてもらいました。
(アクション映画だと、命をとるまでやっちゃう。それに馴れておりましたので)
トニー演じる主人公叶問が襲いかかられて、その相手をなぎ倒しても、
その足を砕く寸前でぴたっと足を止める、とかそういうのがすごくフェアでいいです。

そうなんです、この映画、全編かっこよくて美しいのです!

映像は「2046」で時おりやってましたが、室内シーンがほぼ黒バックで
人物の横顔のみを映すという、レンブラント的な陰翳の世界の場面が
けっこうあって、それが効いています。
雪のシーン、駅のシーン、昔の香港の街のシーンなどの「外」シーン、
室内シーンの調度の煌びやかなシーンなどのこだわりの場面と
人物メインの陰翳つよめ場面とのバランスがほどよい♪
撮影監督さんの腕もあるけど、やっぱり美術設計のウイリアム・チョンの腕
はあいかわらず、スゴイな~~~と思いました。

王家衛といえば、ご自身の選曲センスの良さもあって、
BGMのインパクトが毎度話題になる気がしますが、
今回はそれも抑えめ。
音楽は「花様年華」で〈夢二のテーマ〉が使用されて以来参加している、
梅林茂がメイン。
でもほかにヨーヨーマがアレンジしたモリコーネの楽曲なんかも使われているのですが、
とてもおしとやかな印象。
今回は、本当に葉問をモデルにした主人公が歩んだ激動の近代と武林世界の物語
をしっかりと映画にしたかった、という監督の熱意がBGMからしても感じられます。

今、葉問をモデルにした主人公と武林世界の物語と書きましたが、
いちばん印象に残ったのは叶問のストーリーではなく、
チャン・ツーイー演じるヒロイン宮二のストーリーでした(笑)。

彼女のほうが、いろいろあって(詳しくは映画をご覧下され)過酷な生涯
なので・・・・・・どうしてもインパクトが強い。
叶問さんはどんな状況でも、それを乗り越えられるタフな精神をもっていて、
新しい土地でどんどん前向きに生き抜ける人なもんで、
そういう人ってドラマになりにくいから、ちょっと可哀相。

可哀相といえば、張震。
・・・・出番が・・・・す、少なっっ(汗)。
主人公たちとの絡みが薄っっ(笑)。
張震一派の営む理髪店が出てくるのですが、、
スタッフがみんな武術できます、みたいな
こんな強くておっかない店(店名は白薔薇理髪店?)があったら
ちょっとのぞいてみたいもんです。
(そういえば、トニーレオンの妻役のソン・ヘギョも出番少な・・・でした)

そんな主役級のほかで、
前の公式本についての記事で気になったと書いた、
もこもこ帽子のおっさんがステキでした!
猿を連れているので「猿のおっさん」と勝手に命名しちゃいますが、
宮二サイドのおっさんなのですが、なんかもう~~~イイ感じでした♡

ちょっと衝撃だったのは、扱う時代が1930~70年あたりなので、
やっぱり日本軍出てくるのよねー。満州国とかもね。
王家衛映画でも、ついに出てきちゃったよーと、
「花様年華」の日本製電気炊飯器が懐かしく思う今日この頃。
なんとなく、ちょっぴりさみしい気持ちになりました。

以上、ぐらんどますたー初見での雑感でありました☆


あらためて香港版BDをみて、繁体字幕で内容を読み取ってから、
本当の感想記事がかけたらいいなと思います。

なんでもこの映画、
中華圏で公開したバージョンは2時間7分ぐらいで、
国際上映バージョンは2時間ぐらいらしい。
国際版は短いものの、トニーレオンの対決シーンなどが
加わっているとのことです。
(日本公開版は後者だろうか???)

いずれにしても、トニーの声は原声でお願いします!
(今回みたのは、またもやぜんぜん似てない北京語のオヤジの吹き替え版・・・・)
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by aroe-happyq | 2013-02-15 19:30 | 香港&アジア映画 | Comments(0)