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東都アロエ

ちかえもん、ありがとう!!!

とうとう終わってしまいましたねっっ。


大団円で良かったし、最後まで面白かった!!!


ラストは、ちかえもんといわばバディを組んできた、万吉の正体に泣かされましたっっ。

まさか、あの古ぼけた浄瑠璃人形さんとわ!(というか妖精!?(大爆笑))
これにはやられましたぜ!!!!
(おかげで、ずぶ濡れで人形抱きながら歩く怪しいおっさんと成り果てた近松さんだったのだが(笑))
いや~~~~、1話の冒頭で曽根崎心中で大当たりした近松が空を見上げていたのも
頷けました。
そして、あの万吉のいつも羽織っている派手なの、たしか昔「夜桜お染」で内藤剛志さんが着ていたもの
じゃね!?と5話あたりで気づいてしまいました(笑)。
(ホント、ごめんなさいをもうひとつ。おはつたちが心中してねーなーってのは、
すぐ気づいちゃいましたけど(汗))

油屋さんが最終回、ちょっとしつこすぎない?近松のストーカーすぎない?と
ややみていて疲れたものの(これにはこれで理由はそこそこあるのだろうが)、
あとは全8話、「痛快娯楽時代劇」の看板どおり、
完璧に面白くて、ちょっと泣かせてもらって、これぞ傑作!!でありました!!!

世間では往年の名作時代劇「天下御免」に似ている、という説をよくみましたが、
いや……このドラマが飲んだエナジードリンクはもろ、「あまちゃん」ですよね☆

主人公のモノローグ、アニメーション、松尾スズキ登場等々はあの名作朝ドラなくして、
このちかえもんへの応用はなかったでしょう!
しかも素晴らしき応用です!時代劇でよくぞ!ありがとうと言いたいです!

それから、近松門左衛門も知っていたし、代表作のタイトルも、内容もいくつかはぼんやりと
知っていたのですが(『国性爺合戦』はがっつり知ってます。つかファンですぞ)、
真面目にこの作者について知ろうという熱意がなく(笑)、このドラマをみてからはじめて、
代表作のほとんどが晩年のヒット作で、すんごい「大器晩成」型作家さんだと知りました。

つまり、もっと若い頃から「先生」と呼ばれて大作家としてチャラい人生を送った人だと勝手に思って
いたことを反省しました(笑)。ドラマに出てくる代表作「出世景清」から「曽根崎心中」までの
あいだが長く、その合間、苦労したんだな~~~と(涙)。
(江戸時代の江戸の作家さんて、苦労が多くて、ほとんどチャラい人生送っている人いないんだけどね(汗) でも大坂には上方ドリームがあるのかと勝手に思っていましたです、ハイ)

で、ドラマに話を戻しまして。

ストーリーの展開も、伏線の回収も手際よく、にくいほど決まっていて、
「そうくるか」と嬉しい想定外と敗北感を久々に味わいましたです。

ただひとつささやかなる残念は、ちかえもんの歌がだんだんダンディーに上手く唱うように
なってしまい、初回の「無茶振り」的に唱わされたという「上手いとはいえない」状態のように
面白くなくなってしまったこと(笑)。
ただ毎回ヘタクソに歌っていただくわけにもいきませんし、
これはもうファンのわがままで贅沢な希望であります。
(とはいえ、赤穂浪士を従えた「赤穂浪士の場合は」は歌謡ショーぽくて大好きでした)
でも、あの1回目の歌は笑撃的すぎて、すごかったので、できればあれを越えてほしかったかな?


ところで、
この「ちかえもん」の放送している木曜時代劇枠はこの作品で終了するのだそうです。

※後日、↑この情報が誤報だと判明しましたので、訂正削除させていただきます!


いまいち推理重視過ぎの「ぼんくら」に乗れなかったので〔前田慶次おじさんのドラマはちょっと好きだった)、
最後の最後で、まさに有終の美をかざってくれました!
NHK時代劇ファンとして、勝手ながら篤く御礼申し上げます!!!

NHKは地上波での時代劇をまたもや30分というふざけた小枠に押し込めるそうで、
(土曜日の6時とか。それって、昔は人形劇三国志やってた時間じゃん!人形劇だって45分
だったんだぞーーー!)
これじゃ観る気もしないし、もう終わりみたいなものでございます。

あとはBSプレミアム時代劇をみろってことなのでしょうが、
CSもBSも、オリジナルドラマ作っていますが、なんなんでしょうね、あの弛んだ感じ。
CMがないからでしょうか?それとも誰もみていないからやる気が起きないのでしょうか?
今まで見た時代劇、WOWOW第一回無料放送のドラマ、どれもこれも、展開にキレがない!
例えばMOZUの2部ですが、WOWOWのほうが先に放映したので1回目だけみたら、
第1部のTBSのときのものとは別もののだらけっぷりで、びっくりしたのを覚えています。
それでその2部1話がTBSであとで放映したときには、編集が違っておりキレキレの別編集に!

現代ドラマはさておき、時代劇を地上波でやらないつもりなら、
BSでもCSでも構いませんが、ぜひとも地上波並みにキレキレ編集でお願いしたい!

そしていつか、45分の時代劇枠がNHK地上波に戻ってきますように!

その際には、ぜひとも大坂制作枠では、ド暗いのではなく、「ちかえもん」のような痛快娯楽時代劇を
よろしくお願いいたします!!!
(東京制作もがんばれよ、と言いたいところですが~~~~)

いやはや、ホントに「ちかえもん」楽しかった、ありがとう~~~!!

そして来週からさみしいーーーーーっっ
Commented by きりゅう at 2016-03-07 21:45 x
「ちかえもん」面白かったですね~~。
おもわず大阪へ真田丸跡地に行ったついでに
ちかえもん(おっと近松門左衛門)のお墓参りまでしちゃいましたよ(笑)

お初・徳兵衛が死んだ(と、ちかえもんが思ってるとき)
「これは痛快娯楽時代劇と違うんか?」とモノローグを入れるあたり、もう大爆笑!! でありながら、「涙の代わりに言葉が出てくる」には感極まってしまいました。

なんか途中、天才・宮藤官九郎を横にみながら苦悩する松尾スズキ自身の自虐ストーリーにも見えて泣き笑いだったんですが、そんななか、ほんとうに「痛快娯楽時代劇」で終わったくれて、スッキリ大満足でした(終わっちゃったのはさみしいけど……)

これでもう楽しみが「真田丸」しかない!(真田丸、十分すぎるくらい面白いですけど……)
ついつい今週のラストに「てな陳腐な台詞は、わしのプライドが許さんのである」ってつぶやいちゃいました(汗)

あ、「赤穂浪士の場合は」はもう、私もひっくり返って大爆笑しちゃいました。あの破壊力はすごかったですね~~!

ちなみに大阪人なので、曽根崎心中の舞台になった曽根崎は、もろ行動範囲内で、お初天神は図書館通いのルートで、人形浄瑠璃の「曽根崎心中」も見ているにもかかわらず、近松門左衛門の作品で、こんなに泣いて笑ってしみじみしたのは初めてです(笑) もういっぺん文楽の曽根崎心中がみたくなりました。
Commented by はな。 at 2016-03-08 18:38 x
きりゅうさん、こんばんは!
いや~~~「ちかえもん」は木曜時代劇では最大級に面白かったです☆

このドラマのオリジナル脚本を書いた藤本有紀氏(時代劇とゆーと大河「平清盛」なのですが)と、
主人公のちかえもんと、これを演じる松尾スズキさんという、三人の戯作者の〈業〉のようなものも
垣間見ることができて、コメディにしても奥深い、いいドラマでした。
(1話でちかえもんがダメ出しする義太夫に「少しぐらいほめてくれてもいいやないか~っ」という心からの叫びは
笑いながらも、なんともせつない台詞でした)

たしかにおっしゃるとおり、近松関連作品でこんなに笑ったのは初めてでした。
文楽には縁のないわたしは、近松モノといえば、溝口健二の映画が多いかも。
モロに悲劇、悲恋で、暗いですよね・・・・・、笑ったことないですよね・・・・(笑)。
(なのでわたしのなかでは、近松=暗い&うっとおしいというイメージでした)
どちらかというと、さっぱり系エンタメ好きとしては苦手でございました。

なのでなにもかも意外だった、素敵な痛快娯楽時代劇でありました。

そして、真田丸!今年残りはこれしかないかな~~~♪
このまま、面白く突き進んで欲しい!!!
最終回まで見届けましょうぞ!!!

Commented by まきこ at 2016-03-27 11:01 x
連投失礼します~!
(別記事のコメント、全然違う数字が画像認証欄に入ったまま送信ボタンを押してしまったのですが…エラーにならなかったので届いているのかな?汗)

あの枠の時代劇はあまり熱心に見ていなかったのですが(見ることは見てもBGM代わりとか)、「ちかえもん」は本当に面白かった!
笑って泣いて、ぐいぐい引き込まれていきました♪

そして「真田丸」は、久しぶりに日曜夜8時が楽しみになる大河です\(^o^)/(ぶっちゃけ、「新選組!」以来ではなかろうか…)
Commented by はな。 at 2016-03-27 14:01 x
安心してください♪届いてますよ!(笑)

ちかえもん、面白かったですよねーーっ
おっしゃるとおり、あの時間枠の時代劇、たいした感じのものなかったんで、
「ちかえもん」はホントに嬉しい驚きでした。

そして真田丸も、組!以来の快作だと思います。
(大河がちゃんと書ける作家さんがいかにすくないかということでしょうか。
三谷しかいないのか~~~~、みたいな(汗))

今夜もとっても、楽しみですネ!
by aroe-happyq | 2016-03-04 18:39 | ほんの世間話 | Comments(4)