人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブログトップ

東都アロエ

徳川家康展 @国立公文書館

徳川家康展 @国立公文書館_d0080566_18335029.jpg


かねてお知らせしました、家康展、行ってきました☆

旗本御家人展より空いていて、ちょっと心配です、東照大権現さま!!(笑)

この展示は、国立公文書館所蔵の史料から、家康の生涯を記録したあれこれを
紹介するというもの。
メインは江戸城にあった紅葉山文庫のもの。
家康の存命中の日記類などもありますが、わりと多いのが江戸後半に編纂されたもの。
林述齋が編纂(編集メンバーに戸田氏栄などの名が!嗚呼、ペルリの時の浦賀奉行様~~!!)
した記録類がけっこうあって、家康死後100年以上経っているので、どこまでマジ?
って感じで、そのあたりは割り切って楽しみました(笑)。

ただ、壁にどーんとあった、家康年表がかなり圧巻。
・・・家康のことって、基本大河ドラマ情報でしか知らないな~~ということで、
その年表がすごく勉強になりました(汗)。

で、展示も年齢と戦いでタイトル付けされていて、とても見やすかったです。
あたらめて、いろいろと本当に複雑な時代を生き延びて、晩年に国造り、外交、文教政策など
がーっとおやりになった、戦国大名のなかでもかなり重厚な人生を歩んだ人だな~と認識しました。
とくに49歳で関東へ転封し、59歳で関ヶ原の戦いまで10年は、よく辛抱なすったと。
(江戸城を築城しようとすると、伏見城だったか、秀吉のほうの城の築城をやることになって、
自分の江戸城は後回しとか、なんかもう、家康もがんばったんだなぁ(涙))

とはいえ、やはりメジャーな人物なので、知らない部分よりは知っていることのほうが多く、
そのなかで、えええ?マジすか!?なものを2点だけ、ちょこっと紹介しますと。

①関ヶ原の戦い 家康方は合言葉のほかに、「角取紙」を肩につけていた

「角取紙」を肩につけたってぇと、あっしは森鴎外の『阿部一族』で知ったわけですが、
家康さんのほうが先なのねと。
角取紙(すみとりがみ)というのは、「両端を末広に畳み重ねた紙の角の一つを
竿の先に付け、兜や旗に付けたしるし
」とのことです。
(展示の史料には絵があったのですが、写真に撮ってくるのを忘れちゃいました。てへへ)
付けると、けっこう邪魔な感じでした、はい。
(小早川軍がいきなりこの印を用意できたのか、あらかじめ持っていたのか、それとも、
家康側から持ち込まれていて「早くこれをつけなさい」って圧力かけられたのか……。
こんなささいなことにもドラマが生まれるのが、戦場という場所であります)

②大坂城の攻略法を家康は秀吉から教わっていた

江戸初期の『武功雑記』という本によると、
伏見城落成のとき、家康は秀吉に「こういう大きな城はどうやって落すべきか」と尋ねたところ、
秀吉は「こうした城は一度で落とせるものではなく、一度攻めた後、和議を結び、
その和議の条件として堀を埋めるなどしてもう一度攻めればよい」と語ったのだそうです。
秀吉さすが城攻め巧者♪、じゃなくて、自分の城、狙われてますよ!!(笑)
この本、諸将の武功を記録した本だそうですが、この場合の武功はどちらに??(汗)


などなど、楽しい展示がいっぱいでした☆

公式サイト→こちら


実は愛する旗本の史料もたくさん所蔵している公文書館を応援したいなと
今年のはじめに「友の会」には入りまして、第一弾が今回の家康展でした。
ちょちょっと応援するつもりが、展示期間前にパンフは届けてくれるし、
会員だけの内覧会なんかもあって、いたれりつくせりです。
(今回はつい花見のほうへいってしまい、せっかくの特典を無駄にしてしまったのですが、
そのかわり、その日は乾通りの公開の延長初日で、待ち時間0分ですんなり入れちゃったのでした。
これも東照大権現のおかげか!?そういうことにしておこう(笑))

だから、会員でいるうちに「旗本御家人」展、また開催してほしい~~っっ
(そのときは内覧会に行きますのでっっ)
Commented by きりゅう at 2016-04-13 22:14 x
私が行ったときは千鳥ヶ淵の桜がまだ咲いていた所為もあって、ものすごい混みようでした。空いていたとは羨ましい(笑)
スタッフも慣れない混雑にテンパって、図録はなかなか買えないわ、古絵図はでてこないわで、大変でございました。

『武功雑記』面白かったですね。ほかの記事も読みたくなりました。今度閲覧しに行こうかと……。

友の会、私も入らなきゃ~~。でも、パンフは200円とお安いので、買ってしまいましたが(笑)
Commented by はな。 at 2016-04-14 10:20 x
きりゅうさん、こんにちは!
桜シーズンはあのあたり大混雑していましたから、
そーですか!家康展も混んでいたのですねっっ。
花見散歩のとき、公文書館の前も通ったのですが、
ついつい桜に誘われて、家康無視しちゃった(笑)
(おかげで偶然、がらんとした坂下門をみつけ、ふらっと乾通りに入ってしまった次第。
うーむ、無視したのに家康ったら寛大……)


『武功雑記』面白いですよね!
平凡社の東洋文庫あたりで翻刻してくれないかなっっ。

とくに見返りなど期待せず入ったら、
「友の会」なかなかオツでござんした☆
Commented by きりゅう at 2016-04-14 10:34 x
などといっていたら、
近代デジタルライブラリーで1だけ読めました(笑)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/773073
Commented by はな。 at 2016-04-14 10:59 x
おお~~~!!素晴らしき情報をありがとうございます!!!

本当ですね☆1~5まである!!!
全部みられるようですね♪コリャ助かります♪
http://kindai.ndl.go.jp/search/searchResult?searchWord=%E6%AD%A6%E5%8A%9F%E9%9B%91%E8%A8%98&facetOpenedNodeIds=&featureCode=&viewRestrictedList=&pageNo=2
Commented by きりゅう at 2016-04-14 11:11 x
1だけざっと読みましたが、それでもおもしろ情報満載でした~♪
Commented by やぶひび at 2016-04-14 15:15 x
本日、行ってまいりました。家康さんは、生涯現役で活躍されていました。家臣のネーミングもユニークです。秀頼さんに、「象」を贈っていました。
Commented by はな。 at 2016-04-14 18:14 x
面白いです!この本!!
ざっと見たのですが、
5の終わりのほうには「眞田が丸」の情報も
みえました。

戦国~江戸初期の情報を得たいときには、
この本はけっこう大切ですね☆
Commented by はな。 at 2016-04-14 18:15 x
やぶひびさん、いらっしゃいましたか♪

家康の子供リストで、子だくさんといわれる家康ですが、
案外と、養子が多いのに気づいてしまいました(笑)。
(実子数では家斉や慶喜のほうが……)

秀頼は、今回の展示史料をみても、若いのに気遣いもできる、
しっかりした若者だったようで、
家康が脅威に感じたのも頷けました。
by aroe-happyq | 2016-04-13 19:38 | 江戸東京あれこれ | Comments(8)