2017年 10月 11日
陽暦だともうじき、大政奉還。
ちなみに、徳川側から言わせていただくと、「大権返上」です。「大政奉還」ではありません(笑)。
慶応3年(1867)10月14日って、ことになっておりますので、
新暦になおすと、11月9日だったりします。
ただ、イベントの開催期間をみていると、たいてい10月で終わるようで、寂しいですネ。
10月14日と、11月9日では、季節はかなり違います。
とくに京都ですと、11月に入ると、かなり寒いですし。
そんな最中に行われたんだ~~と思いながら、二条城を味わってくださいませ。
で、どんな感じだったかというと、『幕末の将軍』に「大権返上」の様子が紹介されており、
拙ブログでも、紹介させていただきました。 記事→こちら
実際には、13日だったらしいし、すごくあっさりと「返上しまーす」って公表して、あまりセレモニー感がないようで。
公表といっても、大権返上の趣意書の書付の回し読み……。なんとも地味です。
それで、150年記念の行事とかでも、なんだか徳川政権の終焉っぽく、なんか黄昏みたいに語られている「大権返上」ですが、
これはあらたな政体(天皇中心とした、イギリス的議会内閣制の近代国家)へのほんの一過程でして、
王政復古のクーデターまでの間は、慶喜以下、新しい時代への希望に満ちて、ワクワク~~~~~な日々だったわけで、
決して、黄昏てもいなし、終焉感もありません。なので、150年イベントは明るく開催していただければと思います。
むしろ、薩長土肥の中の血の巡りの悪いメンバー+腐れ公家どもの起こした「王政復古」の150年イベントこそ、
明治から、太平洋戦争にいたる、ど素人政治家がぐちゃぐちゃにした「僕たちの失敗」的な暗黒の大日本帝国を生んだその日を、
悔いるために、暗く行いましょう。なにせ、復古ですから、復古!!!それだけで、どんよりですよ!
もし、この日がなければ、初代総理大臣が、塙忠宝くん暗殺犯(それも巷説を真に受けての、勘違い殺人というトホホさ)とか、
恥ずかしくて、大河ドラマの主人公にもできないよ伊藤さん!!!~~~~という、悲しい日本史は生まれなかったでしょうしネ(汗)。
大河といえば、大権返上150年ということで、まだ間に合う!!!BSでいいから、NHKさん!!!
「徳川慶喜」の再放送を、よろしくお願いいたします!!! あのドラマは幕末の流れが、分かりやすいから~~~~~。
というわけで、大政奉還、いえいえ、大権返上150年はもうじきですね、という記事でありました。
来年の明治維新150周年を先取りした感じですが。「未来志向の大政奉還」
九段下駅から二松学舎大学へ行ったのですが、途中に品川弥二郎、大山巌の銅像がありまし
大政奉還イベント、12月にありますよ。
12/9(土)仏教大学常照ホール
大政奉還150周年記念フォーラム
「大政奉還と京都」
明治維新150年~激動の時代と人物を考える
日時 12/2(土) 9:40-12:00
場所 新宿・京王プラザホテル
小松帯刀や後藤象二郎などと絡めて、大政奉還を成功させた男っぽい内容の
講演なども、いろいろあるようですね。
ただ、もう少し盛り上がってても良さそうなものですが。
きっと、来年のほうが、盛り上がるのでしょう……。