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東都アロエ

水の三都物語 第二部江戸

NHKBSで放映している「水の三都物語」。第二部は江戸でした。

水の都市、江戸。

いろいろいわれる徳川政権ですが、
ただの湿度だらけの野原と海を埋め立て江戸の都市計画とその実行、
200年以上はとりあえずもった徳川式役人(官僚)制度は
かなりすごいんじゃないのか、と思います。
過去の政権としてもっと褒めてもよいと思うほどです。

今回のこの番組では豊かな水源を江戸にどう生かしたか、それをじっくり教わりました。
「の」の字の外堀、内堀の秘密、土地の高低差を利用した無駄のない水利用などなど
なるほどなぁ~~と、江戸都市計画をつくった人々の賢さにただただ脱帽です。
それから玉川兄弟とか(爆)、当時の測量方法とか、感心するばかり。

実のところ時代小説を読んでいても、あんまり水の都江戸という感覚はありませんでした。
それが最近よく調べている人々が日本橋とか、築地に住んでいて、
屋敷のすぐそこが水路だったり大川だったりして、馴染みの船宿があったりするので、
ああこの人たちは普通のお出かけは猪牙(ちょき)舟だろうなぁ、と思いいたるまでは、
お恥ずかしい話ですが、あまり江戸=水の百万都市というイメージが湧かなかったのです。
今では「湿度たいへんだったろうなぁ、地震のとき埋め立て地だから揺れただろうな」
とか心配をするようになりましたが(爆)。

水の百万都市って、いいですよね。
なにより水音は人の心を穏やかにします。リラクゼーションに最適です(笑)。
毎日、住んでいて癒されていたという、非好戦的な政治都市(しかもほぼ武士の町!)って
なかなか世界史的にもお目にかかれない取り合わせですから。
ですが、花を愛で、橋から川を眺めて暮らしたら、
殺伐とした気分になれるものではありません。
(だから長い間、天下泰平だったのかもしれませんね☆)

今ではほとんど埋め立ててしまった水路がうっかりそのままだったら、
東京はベニスのような都市になっていたでしょうか(笑)。
(温暖化で海水が上がってきて、今頃大騒ぎしていたことでしょう(爆))
そんな東京、一度でいいからみてみたかったです。←住むのは訓練が必要そうだけど

さて、そんな番組をみていて嬉しいことがありました。
ほんのちょっとの時間ですが、江戸のシーンのBGMに
エンニオ・モリコーネの「ガブリエルのオーボエ」が流れたもので。
水の三都物語 第二部江戸_d0080566_10482748.jpg
映画「ミッション」の曲だし、  
←すでになんじゃこりゃってジャケだし、
江戸となにも接点はありませんが、
これがまた・・・・・風情のある名曲なのです。
(サントラマニアには有名すぎる名曲ですが)
『江戸の夕栄』や『名ごりの夢』を読むとき、
古地図を眺めるとき、東京散策のとき、
自分のなかでは水親しむ江戸といえばこの曲です。
ダントツのマイフェイバリット曲!


それが同じように江戸の情緒を伝えるシーンに流れて、
ううむ、同じイメージをもつ人がいてくれるらしいというのが嬉しかったです。
by aroe-happyq | 2007-03-25 10:45 | 江戸東京あれこれ | Comments(0)