東都アロエ

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アジアンエンタメ&お江戸後期。外国奉行や長崎海軍伝習所がご贔屓☆ BYはな。

大黒屋光太夫と蘭学「連」

幕末ではなく、ちょっと前のお話が続いておりますが、
よかったらお付き合いくださいまし。

大黒屋光太夫って一言でいうと、漂着したロシアから戻ってきた人(笑)。
映画になったり、小説になったり、教科書にも出ております。
わたしも一般知識しか持ち合わせていなかったので、
せっかくロシアから戻ってきたのに、鎖国だからとあまり快適な余生を
送ったとは聞いていませんでした。
というか物語だと、残念な感じで終わるものしか見たことないです。

ところが。

蘭学者の本をいろいろ読んでいたら、ぜんぜん快適に暮らしていた・・・・というか、

江戸蘭学者のスーパーアイドル的存在だったよし。

謹慎とは表向きで、駿河台にお屋敷を賜り、
「聞き取り」と称して、蘭学者はどんどん出入りして、敬愛され、
海外のお話に花が咲き、ロシアから持ち帰った服を光太夫さんから借りて
コスプレショーをやったり、共にワインを楽しみあったそうな。
蘭癖大名からの援助も惜しみなくおこなわれ、経済的にも問題なし!
ほどなく若くてきれいな奥様ももらって、伊勢の親類も尋ねてきたり、
また一度だけですが故郷の伊勢に大黒屋光太夫自身も帰ったり。
・・・・・・・行動はかなり自由でした。

柳営のなかには松平定信のように光太夫を利用して、
ロシアと交渉をはかろうとした人もいたのですが、
なにより将軍さまが帰国した大黒屋光太夫さんに会ってかなりの好印象をうけた
ようで、そういうのが大きかったのかもしれません。
(難しい理屈をつけると必死に日本を慕って戻ってきた者に対して
慈悲を示さないのは儒教の観点からして云々・・・ということみたいですけど。
ま、それは林大学頭さんにお任せして(爆))

・・・・・鎖国とはやはり名ばかりとしか思えません(爆)。

こうして光太夫さんは日本の江戸蘭学の発展に多大な貢献をし、
また大勢の仲間に受け入れられ、新元会(蘭学者の祭り。新暦の元旦に行う宴会)
にも招待されて、みんなでワインやハム(オランダカピタンからの差し入れ)
やなんちゃってコーヒー(代用品で作ったコーヒーもどき)を楽しんだのでした。

そして多くの人びとに惜しまれつつこの世を去ったそうです。



これって大黒屋光太夫さんの人生としてはたいへんなハッピーエンドじゃないか
と思うのですけど???
物語にしてもすんごく素敵だと思いませんか?

そこまで語ってくれる物語はどうしてないのでしょうか。

もったいないです!


ぜひ、ここまできっちりと大黒屋光太夫さんを描いていただきたいです!
(そして、ちょっと浮かれまくる蘭学者の愉快な仲間たちについても)



・・・・・・・・・それから、幕末の交渉場面でも岩瀬や永井、井上さんたちは
ハムを好きでしたが、日本人はずっと江戸中期からハム好きなんですね(笑)
どーでもいいことに関心がいってしまいました・・・・・・・。
(細かくいうと酒の好みは変りました→ 中期はワイン、幕末はシャンパン)
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Commented by きりゅう at 2007-07-18 20:03 x
面白い!
しかし、やはり彼らは、いまの日本人より断然舌が大人ですね~。
日本人よ、ビールなんか飲んでちゃ駄目だ!!(^^)
Commented by はな。 at 2007-07-19 10:46 x
江戸中期の蘭学ブームの頃には江戸文人たちはワッフルやサラダなんかも、代用品で調理して楽しんでいたようです☆

>ビール
実は…酒好き永井さんはビールも好きだったようです(爆)。
(永井に限らず、喉がしゅわしゅわする酒が目新しくて好きなのかも)
by aroe-happyq | 2007-07-18 14:53 | 広く幕末ネタ | Comments(2)

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