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東都アロエ

堀織部正、ずっとアツいです。~幕末外国関係文書

またまた幕末外国関係文書ネタです。

村垣さんの公用日記に浮かれている場合ではなく、
図書館にお返しするまでの期限内に必要箇所をコピる作業に
いそしんでいるのですが・・・・。

外国関係文書13前後・・・・いやもうずーーーっと、ずーーーっとかもしれませんが、
在府箱館奉行 堀織部正(子沢山・37歳)が大量の上申書を書いて書きまくる状況が
続いていて、ざっと読むのに(いや、最近くどくて半分も頭に入らない・・・・)
疲れてきました(爆笑)。

蝦夷地経営に燃えているんです。台場も新しい奉行所も造るので忙しいのもある。
明治以降の開拓使のみなさんのお仕事分ぐらいひとりで担っているので、
意気込みはわかります。近代に比べて知識も浅いですし、その分ドリームが
いっぱいなものわかるのです。

だけど、お・・・落ち着いて(笑)。

これを全部読まなくてはならない阿部伊勢守の身にもなってみようよ、
とおもわず読みながら、つぶやいてしまいます。
(読んでいる状況的に、今の自分は阿部さんに近いので、なんだか親近感が(笑))
・・・・この調子で、「上申書読んでいただけましたか?あの件ですが・・・・・」
とさらに捕捉説明につき合わされたら、さすがのほほえみの貴公子阿部さんも
キレちゃいますよ~~~(笑)。
(いや、キレましたけどね。一度・・・・・)

しかも箱館在勤奉行の上申書とダブルでくるんだもの・・・・・・。
(阿部&閣老のぼやきを代弁してみました)

でももっと大勢の意見も参考にして蝦夷地経営について決めたらいいのになぁ、
なんて思うのです。
古賀謹一郎さんの上申やいろいろたいへん素晴らしい意見もあったわけですが、
堀さんにはどうもちょっとそれは見えないらしいです。
「任された以上は、俺が全責任を持ってすべて決める」みたいな。
こういうあたりをみていても、その人の性格が出ていてたいへん面白いです。

この堀織部正、安政3年春から箱館勤務になりますが、アツさはぜんぜんかわりません☆


初期外国奉行メンバーのほかの人びとはというと、

岩瀬さんはまだそれほど上申書ジャンルでは目立つ行動はありません。
洋学所、あらためて蕃書調所方面の仕事をやっているらしく・・・・・・。
伊豆七島の検分の旅に出たことぐらいでしょうか・・・。
はやく活躍が待たれるところですが、ハリスが来ないうちはまだまだか・・・。

永井在勤長崎目付兼伝習所準備担当は、英国との協約の上申書などを
送ってきますが、静かにピンポイントで主張するタイプなので、
読んでいて疲れることはないです(爆)。

水野さんはときどき長崎に出張しておりますが、目立つお仕事はなく、
井上さんも下田方面にかかりきり・・・・・・。コチラもハリス待ちみたいな(爆)。


ひとつひとつ、外国人の環境改善上申書なんかもちゃんと無視せず、
(牛肉食いたい~牧場作ってーというお願いとか(笑))
取り入れて、着実に安政改革は進んでおります。

そして不思議なのは・・・。
安政2年のおわりにさしかかっておりますけど、
老中阿部さんが無言のバリアを貼っているのでしょうか?
京都方面からは攘夷関連のクレームがきていないのですけど。
これだけ局地的にガイジンさんだらけになりつつあるのに?
(ときどき、関西にも洋艦出歿しているのに)
本当に攘夷したかったら、もうかなりギャンギャン騒いでもおかしくないのですが、
家定将軍&阿部政権の下だとまだまだ徳川はこわいのか。
つまりは数年たって、大老が暗殺されるなどして、
徳川が弱ったのをいいことにクレーマーと化しただけなのか?

そして、ときどき町の様子を報告する探索書も載っているけど、
この数年後から湧いて出てくる攘夷志士とやらもまだ発生していない。
だから彼らって、胡散臭いんだよね(って、あ。いっちゃった♪)。
文句があるなら今すぐ阿部伊勢守の馬に(この当時、もう駕籠はつかわずに乗り切りです)
斬りこんでこいやー!とか思うのですけどね。

・・・・・・・・・あれ?誰かのアツさが感染したのかな??(爆)
by aroe-happyq | 2007-07-19 14:56 | 外国奉行ズ | Comments(0)