東都アロエ

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アジアンエンタメ&お江戸後期。外国奉行や長崎海軍伝習所がご贔屓☆ BYはな。

カテゴリ:香港&アジア映画( 167 )

香港唯一の映画雑誌、電影双周刊が休刊となった。

映画は娯楽であり、ただ消費するもの・・・・という観念の強い街で、
映画論、その芸術性についても真面目に取りくんでいた良心的な雑誌だった。

香港にいくとかならず街の売店で即刻この雑誌と新聞を買い、映画のチェックをしたり、
日本で通販したり、バックナンバーを求めて、この雑誌社にお邪魔したこともあった。
香港映画好きにとっては必須アイテムだったのだ。

確かに90年代の香港の好景気の時代(途中にブラックマンデーがあったとしても)には
相当に厚手だったこの雑誌も、97年の回帰、そしてSARS騒動をはさんで、
香港の不景気、そしてメインチャイナの経済的な台頭のなかで、
映画産業の低迷とともに、ずんずん薄く、内容もさみしくなってはいた。
なにせ香港で映画に投資する企業は、即儲からない映画には投資してくれないし、
そのあたり芸術性など無視、というか、超合理主義であるから、
不景気=映画産業の衰退とわかりやすい構図になっている。
投資がなくては映画は作れない。
香港の映画人もまた合理主義なもので、活路を求めてメインチャイナに、
アメリカに、たまに日本や韓国に・・・・香港以外に活動の拠点を移してしまった。
おかげで香港映画は若手が育つ環境が整わないまま、ここまでの危機を迎えてしまったのだ。
そうした映画界の影響をもろに受けながらも、この雑誌は映画人を支え、かなり努力して存続していたといえるかもしれない。

だけど、なんだかなぁと思うのだ。

映画は芸術!とは思わないにしても、こういう熱意ある雑誌が消えていくのは寂しい。
これから映画の情報を得ていくには、新聞記事のゴシップの隅っこに出る情報を
眼を皿のようにしてチェックしなくてはならないし。
おそらく、こういうものは失われてはじめて、その便利さとか良さがわかるものだろう。
資金繰りの悪化が休刊の理由らしいので、ぜひとも素敵な企業が現れるように、
廃刊ではなく、復活するように、願うばかりである。
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by aroe-happyq | 2007-01-29 10:48 | 香港&アジア映画 | Comments(0)
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好きな人はとことんのめり込み、嫌いな人はとことん嫌いになる。
そんな香港の風変わりな映画監督、王家衛。

彼といえば、優秀な美術作家の張叔平、名カメラマンのクリストファードイルの映像と合わさって、美しく斬新な映像とセンスの良い音楽、豪華な俳優陣(キャスィングが見事)で有名な作家。
・・・だが。
もともとシナリオ作家なので台本はかけるはずなのに、
たいして用意も準備もしないでクランクインするから、大スターでも
新人でも彼の作品に出る俳優さんは大冒険を味わい、
ギリギリになって仕上がった作品は配給会社もびっくりの
新しい内容に生まれ変わっている、奇怪な離れ業を繰り返すことでも有名だ。

そして観客もまたどんどん変わる設定や展開に流される・・・・。
ときどきあまりに強引ゆえにわけがわからなくなり、眠気さえ催し、
「なんだかよくわからない」と感想をもらしつつ、帰途につく。
自分もまたそうした経験を何度も味わってきた観客のひとりだ。
「花様年華」の初見のときは2分ぐらい寝ていた・・・。
(まわりはみなこっくり、こっくり・・・・肩が揺れていたし(爆))

なのに、なんだか癖になってしまった作家だ(笑)。
もちろん「恋する惑星」や「いますぐ抱きしめたい」など
わかりやすい映画もたくさんある。渋谷系?として人気のあった「天使の涙」もある。
だが、「欲望の翼」「花様年華」「東邪西毒(邦題:楽園の瑕)」など
王家衛ワールド全開の作品群もかなりいける口になってしまった。

映画としては評価が分かれるかもしれないが、
ビデオなりDVDなりで何度も、何度も見ていると、じわじわと良さが
味わいが出てくる。
あまり大きなスクリーンよりTV画面ぐらいがちょうどいいのだ。
何度も深夜にのんびりとみていると、台詞が急に胸に迫ってきたりして、
感動さえしてしまうのだ。
まさにスルメのようになんども噛みながら、味わい尽くすような作品ばかりだ。

そのスルメな映画は寒い夜にふと見たくなる(笑)。
ちょっとマニアな自分は最大級に秘蔵映像の入ったフランス版DVDを
引っ張り出したりするのだった。
2046とか、花様年華を所有しているが、
まずは古い「花様」から。
実はこのDVDを購入してずいぶん経つのに、たぶんいまだに特典ディスクを
全部鑑賞しきれていないという気がする・・・・・・。見るたびに知らない映像が
出てきたりするし・・・。通してみたら何時間かかるかわからないほど充実している。
(フランスのDVD製作担当者さんの熱き魂に感謝!)

映画の鑑賞法としては邪道かもしれないが、
この王家衛だけは何度も鑑賞で味わう方式が許されてもいい監督だと
思う。確かに完璧じゃないし、やっつけっぽい部分も多々ある。
もう少し根本の設定作りに時間をかけたらもっと面白かっただろうに、
なんても思ったりするわけだが、出来てしまったものはしょうがない。
(「2046」なんて蔵出し映像部分が一番美しかっただなんて・・・ひとにいえないっ)
↑こういうことがあるから、DVDでの鑑賞が望ましいのだ(きっぱり)。

*ここにアップした画像は日本版ポスター。そのデザインの良さから欧州ではもっぱら
この画像がファンサイトで使われている。
日本で公開されていたときには赤が強すぎかな?なんて思っていたけれど、
これもあとになってじわじわ良さがわかってきたりして・・・・・(笑)。
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by aroe-happyq | 2007-01-10 19:02 | 香港&アジア映画 | Comments(0)

傷城~勝手に注目作!

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大好きな香港映画が低迷して随分経つ。
香港に行ってまでみたい映画がなくなり、DVDで鑑賞することが
多くなり、そしてそれさえもダダ減りになってはや2年。

かつてはDVDにしろ、映画をみにいったにしろ、
「おおー!」と期待していなかったのにとんでもない作品
というものに3つに1こぐらいはあった。
その出会いの瞬間の感動をまた味わいたくて、
また見てしまう・・・・・・それがわたしの香港映画だった。

もうやめよう、と数年前、最後にしようと「無間道」DVDを
香港から通販して(爆)みたところ、超ド級にすごかった。
のちにこれは「インファナル・アンフェア」として日本でもそこそこ有名になったが、
(ハリウッドで「ディパーデッド」としてリメイクされましたが・・・・・。
間違いなく「無間道」のほうが良い!)
そのスタッフと主演の梁朝偉が新たに金城武を迎えて、
新しく映画をとった・・・・・のが、この「傷城」。

まだ未見だが、なんだかよさそうな予感がする。

周星馳の新作まで、どうかわたしの香港映画魂を
この映画が癒してくれることを祈ろう。

はやくDVD出てくださーい!

追記。
ちょうど香港から帰ってきた友人がこれを観てきたそうな。
その上映回も満員でやっと見たらしく、そしてとても面白かったそうな!
まさに「無間道」のときと同じ感じだ。
ますます楽しみになってきた!!
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by aroe-happyq | 2007-01-05 10:04 | 香港&アジア映画 | Comments(0)

東邪西毒2007導演版!!!!

香港影視娯樂網によると、
王家衛監督が来年、この映画のディレクターズカット版を製作するとか!!!

思い入れ深いこの作品。えと、邦題は楽園の瑕といいます。

また新しい形で甦ってくれるのなら、無問題です!!!!

トニーレオンも、レスリーチャンも、ブリジットリンも、
みんなかっこいい武侠劇でした。

この映画のアートがあって、最近の武侠映画のブームがあるといっても過言では
ありません。

あの美しき世界、ふたたび!!
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by aroe-happyq | 2006-12-05 14:42 | 香港&アジア映画 | Comments(0)
とうとう映画祭の季節が到来しました。

とはいえ、どちらかというとスポットライトの当たらない地味なアジア作品ばかりを
みてあるくので、人知れず、こっそりと映画祭を楽しみます。

今年は見たかった中国の大作映画にことごとく振られ、
すこしグレ気味です。
(なんでも最近、映画祭に大作映画を出品したがらない配給さんが多いとか。
アジア映画のファン層は薄いので(爆)、映画祭で上映すると公開前に
映画の盛り上がりが終わってしまう・・・・・・という事情があるとのこと)
なので今年の選んだ基準は、日本で公開されないんじゃないか?な作品を
メインにせめてみました。

「クレイジーストーン」・・・・中国では大ヒットのブラックコメディ。
                四川語は広東語についで、コメディ言語として有効か?

「イザベラ」・・・香港のチャップマン・トー主演!!彼が主演ならみなくちゃ!!

「おばさんのポストモダン生活」・・・このタイトルがナゾだが、アンホイ監督で、
                     チョウ・ユンファ主演ならなんでも見ます!


前売り券でゲットしたのは、このあたり。
当日券もあるので、いけたら他のもいきたい・・・・・・・・っ。

でも去年はチケットシステムが悪すぎて、前売りで完売した作品が、
当日いったらガラガラだったというお粗末なありさまだったので今年は解決していることを願ふ。
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by aroe-happyq | 2006-10-21 10:09 | 香港&アジア映画 | Comments(0)
よ・・・・ようやく、今回の仕事が終わりました。
長い無間地獄(爆)から這い出てきたら、朗報が!

シンチーが映画を撮り始めた。
しかも、今回は、製作・監督・主演・脚本・・・・・となんでも一人で
がんばるらしい。

たしか異星人と遭遇する話のはずだが・・・・・・・・。
発表されたタイトルは、『長江7号』。

きっとロケットの名前をひっかけた・・・・・・のね。

なんか大陸映画と見紛うギリギリな感じだが、
来年の夏の香港公開を楽しみにしよう!!!


といいつつ、今夜から「新選組!」2話観再開!
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by aroe-happyq | 2006-08-26 19:31 | 香港&アジア映画 | Comments(0)

CUTとそして梁朝偉

浦島太郎のようだけど、ちょっと遅れての、感動。
それは二週間も前に出ていた、CUT最新号。
今更、手に取りました。
200号・・・・・。
もうそんなになりましたか、と感動しつつパラパラをページをめくったら。
まだ見たことないトニーレオン(梁朝偉)が!
この人の出ているCUTは全部ある!はずだがこの写真のこのアングルは
知らない~~~~。
というわけでレジへダッシュ!

そしてその写真を眺めながら、追憶に浸ってみた。

あまり正確には思い出すのもはばかられる、ファン歴10ン年。
出会いは「非情城市」日比谷のシャンテ。
台湾映画だったので、無知だった自分は彼を台湾の俳優かと勘違いした。
(パンフにはちゃんと香港の俳優と出てたのに)
なんとか香港の俳優だとわかって、いろいろな作品もみて、
今に至りました。

その間、10ン年。

CUTはそれよりも前からCUTだった。

かつてはあんなにたくさん香港映画特集をしてくれていた。
ほかの映画や音楽に関しての記事の中身も充実していた隔月発売の頃は特にすんばらしかった。
またああいう感じになったらいいなぁ、と200号のお祝いに軽いダメだししつつ。

トニーレオンも、新作「傷城」が楽しみ。
そろそろ本気で嫌な悪役を見せてほしいです・・・・・。
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by aroe-happyq | 2006-08-01 14:55 | 香港&アジア映画 | Comments(0)

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