ブログトップ

東都アロエ

F・ベアト写真集新装版

d0080566_10141051.jpg

古本屋で買おうかな~と思っていたベアトの写真集が新装版で出ていたのを知って1,2巻を速攻でゲットしました。

文久年間の日本の風景もあって、とっても新鮮です。
まだまだ江戸らしさたっぷりで、もう少し時代が下るとなくなってしまう、ゆるい生活感のある雰囲気が楽しめます。

殊に江戸城と、長崎の風景はなんだか、本当に素敵です。
パノラマ写真でみると、まるで自分がそこで街を一望できているような
錯覚に陥ります(爆)。
もっとボロボロになった江戸城しかあまり写真でみたことがなかったので、
徳川公儀として、その機能を果たしていたその生前(笑)の面影を
ベアトの写真だと色濃く感じることができます。

自分が東京で一番美しいと思う、半蔵門から桜田門にかけての
ゆるやかな坂、そして堀のループの景色がこの時代とそう変らないのだと
わかって、自分のなかで余計に好きな絶景ポイントとなっちゃいました。
(東京へいらしたら、是非この景色はおススメですヨ)

そしてまたまた思うのは、男性の髷のバリエーションの豊かさ。
時代劇だとおんなじ型ばがりだけど、
実際は個人でおのおの好きなヘアデザイン(爆)をしているのが
とても面白い。ちゃんと自己主張しているのだ。
リーゼント風のもあるし、半分だけ結い方をかえているのもある。
みんな、かっこいいぜ!

・・・といいつつ、
この本を編集した、横浜開港資料館にまた行きたくなってしまった。
(ここには木村摂津守の名刺のレプリカなど、愉快なものがたくさんあるのです)
[PR]
by aroe-happyq | 2006-08-29 10:18 | 広く幕末ネタ | Comments(0)

元禄忠臣蔵 綱豊卿

国立劇場開場四十周年記念
11月歌舞伎公演「元禄忠臣蔵〈第二部〉」

《御浜御殿綱豊卿》
第二幕  御浜御殿松の茶屋
第三幕  御浜御殿綱豊卿御座の間
       同 入側お廊下
       同 元の御座の間
       同 御能舞台の背面


・・・・こ、これは。
いつの間にこんな美味しい公演が決まっていたのでしょうか。


元禄忠臣蔵といえば、溝口健二監督の映画が好きです。
戦争中にこんなにすごいセットで撮影してたの!?
とともに、当時の学者さんを総動員して時代考証も徹底。
長いし、凝りに凝りまくりで、
まさに元禄がそこに・・・・・という美しい(モノクロなのに)作品。

松の廊下の事件など、見せ場はわざと、遠くカメラは屋根の上から。
のどかなぽかぽかした、静かな廊下で、とつぜん、ちーさい人影が
ちーさい人影ともみ合っている!・・・・・まるで現代の監視カメラ映像
で偶然撮れた現場の一部始終!みたいなゾクゾクするリアルティー
があって、ああ、きっとこんな感じで、突然事件はおきて、
突然に藩はとり潰されていくのだな・・・と場面にケレンがない分、怖い感じなのです。
事件の目撃者的な感覚になるニクい演出です。

で、この作品が歌舞伎でかかるとどーしても劇場にいってしまうのが、
綱豊卿の段。
ほとんど忠臣蔵に関係ないのですが、綱豊卿ファンにはたまらない芝居です。

自分でいうのもなんですが筋金入りの徳川家宣ファン。
調べて調べて・・・・でも幕末のように史料がないので、
いまだ行きついていません。・・・とまぁ、それはさておき。

今まで、片岡仁左衛門さん、市川団十郎さん、市川染五郎さんの綱豊卿を
みてまいりました。

みなさん、とても素敵でしたが、
わたしの勝手なマニアファンとしての印象ですと、自分の綱豊さんは
この人だ!というのに未だ出会えていません(笑)。

なので、この国立の綱豊卿が誰が演じるかまだわかりませんが、
上記の三人の役者さん以外でしたら行かねばなりません。

ホント、綱豊卿目当てにいく元禄忠臣蔵ってどうよ?と
自問自答していますけど・・・・。
(あ、でも染五郎さんのとき、なぜか小泉首相もみにきていました。
帝王学云々とかTVで感想いっていたので、この人も綱豊目当てらしかった(笑)
でも小泉流と家宣流の政治はぜんぜん違う・・・・)

地味で目立たない家宣(綱豊)ですが、綱吉と吉宗という有名人に挟まれて
あまり大河でも、映画の大奥でもスルーされるし・・・・。

そんななか、この芝居だけは彼が主役なのです(爆)

この秋、久々に元禄(本当は正徳!?)魂が萌え、いえ、燃えそうです。
[PR]
by aroe-happyq | 2006-08-28 14:32 | ちょっと元禄・正徳 | Comments(0)

よ・・・・ようやく、今回の仕事が終わりました。
長い無間地獄(爆)から這い出てきたら、朗報が!

シンチーが映画を撮り始めた。
しかも、今回は、製作・監督・主演・脚本・・・・・となんでも一人で
がんばるらしい。

たしか異星人と遭遇する話のはずだが・・・・・・・・。
発表されたタイトルは、『長江7号』。

きっとロケットの名前をひっかけた・・・・・・のね。

なんか大陸映画と見紛うギリギリな感じだが、
来年の夏の香港公開を楽しみにしよう!!!


といいつつ、今夜から「新選組!」2話観再開!
[PR]
by aroe-happyq | 2006-08-26 19:31 | 香港&アジア映画 | Comments(0)

新選組!DVD再再再再鑑賞

世間がお盆休みだったりしますが、なんの因果か仕事中です。

仕事が煮詰まるとどうも眠りが浅い。
就寝前になにか自分にご褒美をやらなくてはならないぞ、
ということで・・・・・・・はじめてしまった。

新選組!DVD1話からずっと、でも毎日2話までよ鑑賞。

本放送も全話みたのに、まだ観たりないのか!

そこなのです。
でも観たりないみたいなのです。
だからもう再再・・・・ってわからないぐらい、
1話またナメ~~~で最後まで(組!!)みるわけです。

途中辛いですが、でも咬めばかむほど味のでるスルメの
ように、観るたびに違う味わいが出ます。

というわけで、このブログが滞っております。

お盆休みスペシャルということで用意しておいた、
ちょっと面白い新選組!分析も
少し先になりそうですが、かならず掲載しますので。

ちなみに今夜は11話から。


でもかえって目が冴えてしまう気もしないでもないのだが・・・・。
[PR]
by aroe-happyq | 2006-08-17 14:43 | ほんの世間話 | Comments(0)

堀利熙+榎本釜次郎

二人はある意味、旅仲間・・です。

若き榎本さんが蝦夷地へ行った、というのは有名な史実。
どうやっていったかというと、のちに箱館奉行になる目付の堀織部正利熙の
蝦夷地探索(ほとんど探検)に同行した。

安政元年、堀に対して蝦夷地をじっくり探検(爆)してくるよう幕命が下り、
榎本さんはその一行に小姓、もしくは書生身分として随行員に加えてもらった・・・
らしい。

榎本はどうやって堀の一行に加えてもらったか。
考えられる接点は、榎本の父親が伊能忠敬の弟子であること。
蝦夷地へ行けと命じられた堀は、江戸っ子なので江戸から出た事がないはず。
予備知識を得なくてはまずいと思い、蝦夷地に行ったことのある伊能の門人に
会ったり、地図を見て蝦夷地についてアドバイスをうけたりしたのかもしれない。
そんなときに蝦夷地に行きたいという若者がいると聞いて、
同行を許した・・・・と考えるのがいちばん自然のような気がする。
(堀は若い頃、ちょっとグレて遊侠の徒と混じって遊んでいた時期があり、
義侠心のある、熱い男。頼まれれば、おう、まかしとけ、付いて来な!となりそうで
す)

御目付道中というのは大名もその行列を道を譲らなくてはならないほど、
たいそうな権限を持っていたというので、榎本は不自由のない旅ができたはず。
しかし目的地は蝦夷地、そして樺太。立派な大冒険であっただろう。

普通、目付は小役人(汗)とはいえ、権限が大きいので、自らは探検にい
かないものだが、堀は自ら蝦夷地のあちこちをつぶさに歩き、詳細に報告
を出している。
(手分けして探検したので別働隊もいる。榎本が堀隊にいたかは不明)

この旅で榎本は箱館の商人から蝦夷地の地図をもらっている。
(「旧幕府」榎本子談話によると、箱館の船問屋佐藤半兵衛から得たとか)
これがのちに、蝦夷地を目指すときの重要な情報源のひとつとなった。

18歳の榎本くんに大きな影響を与えた、蝦夷・樺太への旅だったことだろう。
(この後、榎本は長崎海軍伝習所へいく。そこでは永井との出会いが(笑)。永井と堀は学問所以来の友人だし)


・・・・さて、話は堀に戻る。
報告書をもたせて部下たちを江戸に帰した堀利熙は箱館に残った。
当時は満足とはいえない官舎だったというので、たいへんだったことだろう。
(同時期、永井は長崎在勤目付として長崎赴任中・・・・こちらは快適)

曲がったことが大嫌いで、少し熱すぎる性格だった利熙はやがて思いがけない最後を
遂げるが、この当時の彼は目付に抜擢されて一年ちょっとで、たいへん張り切ってい
た。次々来る外国船に応対し、奉行所、会所の整備など仕事は山のようであった。
一方で堀は笛をよくし、有梅という風雅な号をもつという別の一面もあり、
蝦夷地でも詩をよんだりしていたものと思われる。
そうした作品がどこかに残っているのかもしれないが、なかなか出会えない状態であ
るのは哀しいかぎり。

そして忘れてならないのが、柳川熊吉との二人の接点。

熊吉といえば「碧血碑」を建てた人。
この人が箱館と深く関わる事になったのも、堀の下で働くことになったからだという。
(そのいきさつも新門辰五郎経由という話がどこかに出ていたような・・・。堀さんは
下町に縁のある人(爆)なのでまったくのでたらめでもないような?)
その時期がいつからかはわからないが、たとえ最初の掘探検隊のときに
まだ熊吉が箱館にいなくて、同行していた榎本と顔見知りになっていなくても、
のちに箱館にやってきた脱走軍のなかに榎本がいて(そこには堀の友人の永井もいるし)
柳川熊吉と話をすれば、地元「柳川」繋がりがあるし、そして堀の話でより親しくなったことだろう。


思えば人とは不思議な縁で繋がってゆくもの・・・・・ですね。
(というよりも江戸って案外広くて狭い?(爆))


というわけで、掘と榎本の意外な接点のお話でした。
[PR]
by aroe-happyq | 2006-08-10 14:26 | 箱館または釜さん | Comments(0)

胡思亂想(夢遊)

d0080566_1758738.jpg

胡思亂想(放題:夢遊) 王菲(フェイウォン) 1994 香港発売

暑い日には透明感あふれるフェイのアルバムをかけてみる。

このアルバムが南国の都市香港の6月に発売されたからだろうか、なんとなく夏に良く似合う曲がつまっている気がする(とはいえ日本で買ったときは寒いときだった)。
そしてそれでいて涼しい。
フェイの声が涼しいからというのがなによりの理由だけど、
クランベリーのカバー曲(本家のよりもこっちが好き)の「夢中人」、「誓言」、「夢遊」・・・と透き通るように美しく軽やかなポップスが揃っているのもその理由かもしれない。
それにこのアルバムはジャケからして斬新で面白い。
当時からアジアで絶大な人気を誇った大スターのアルバムに顔写真がないのはアジアでは前代未聞だった。
しかも香港版CDは、なんと歌詞カードの文字が白地に白インクで印刷されていて、よ、読めない。このあたりも人を食ったみたいで面白い。

フェイの声に惹かれたのは、映画『恋する惑星』の宣伝のために街で流れていた「夢中人」を聴いたときだったので・・・・・11年もたつ・・・・らしい。
最初に聴いたときはすごく声を加工しているのかと思ったほど。
ライブLD(そんな時代でした)をみて、フツーにこの声を出していて、驚いたことを思い出す。

何十回、何百回聴いても、いいアルバム。


今は産後の休暇のはずのフェイ・ウォン。また唄う気になったらアルバム出してほしいなぁ・・・・(爆)。できれば売り上げなど気にしないで、フェイの感性のままに作曲した曲のアルバムを。
[PR]
by aroe-happyq | 2006-08-06 18:18 | あじあん音楽 | Comments(0)

江戸の旗本事典

d0080566_146889.jpg

江戸の旗本事典―歴史・時代小説ファン必携
小川恭一 著(講談社文庫)

文庫なのでいつでもどこでも読めるし、旗本を知るには最良の一冊。
小川さんは数々旗本についての著書を出されていて、旗本に関する論文もあり、いつもお世話になりっぱしです。「旗本」についての解説書が意外にも古いものしかなく、困っていたらこの本と出合いました。

とくに永井、岩瀬、堀に関しては部屋住み、婿養子・・・・とフツーに旗本について知っているだけでは「?」なことが多かったので、小川さんの本を読んでようやく納得しました次第。
とくに、家督を継がないでぺーぺーの役職ならまだしも、目付とか、外国奉行とかいう要職(しかも父親よりも高官だし)やっても、そういうのはアリなのか!?と理解に苦しんだら、これがけっこうアリだったということで、目からウロコでございました。

それ以外にも、旗本は収入面でいろいろ工夫ができないとやっていけないとか、おつきあいがたいへんとか、・・・・・時代劇のなかの旗本が幻想(退屈もしていられないし、チャンバラもしている暇はない)であることがよくわかるという点で、少し江戸のお侍について知りたいときにもこの本は便利です。

ただし「歴史・時代小説ファン必携」かどうかはさだかではありません(爆)。
[PR]
by aroe-happyq | 2006-08-05 14:25 | | Comments(0)

2008年といえば北京オリンピック、なんて思っていたら再来年のこと。
そしてこの時期になると、再来年の大河が発表となります。
それが・・・・・・。

またもや幕末モノ(パチパチ)!でも篤姫!!(・・・・)
宮尾さんの原作ということは、あくまでも篤姫メインでゆくのだろう・・・か。
(合戦シーンが少なく、室内ドラマだとすれば予算は・・・・・♪?)

彼女というと、和宮との交流がまず印象的。
和宮との確執は原因をつきつめてみると、彼女と和宮双方の侍女たち、女中たちの対立だったので、それを察した賢くも悩める青年将軍家茂は三人だけで会う場をつくった。すると嘘のように篤姫と和宮は仲がよくなった・・・・・というエピソードがありますが、つまりは、この話は・・・・家茂がエライ話ですね(汗)。←すいません、家茂ファンでもあります。

気を取り直して、では今度こそ彼女のエピソード。
いきなり大阪から東下してきた(現実逃避してきたともいう)慶喜を、個人的にはあんまり好きではないけど(爆)フォローしてあげたあたりはかっこいいと思います。
もちろん勝安房守(海舟)の巧みなる大奥へのプレゼン、とりなしがあったればこそかもしれませんが、いいお話です。
そして薩摩が迎えにきても、「徳川の人間ですから」と断るあたりも素敵です。

そういえばこの時をきっかけに勝安房と親しくなってしまった彼女。
明治になってから、勝さんの案内で吉原や下町を社会科見学(爆)して楽しんだ、なんて話も可愛い人かも、なんて思います。

慶喜がしらんぷりをきめこんだ徳川の親族の世話も彼女がやっていたというのも、かっこいいです。
というわけで、ドラマではできれば明治になってからの彼女も描いてほしいです。


・・・・それにしても、私の贔屓の幕臣さんたちは見事にスルーだ・・・このドラマ。

でも戦国はもう飽き飽きなので、この大河では幕末気分を楽しもう・・・・・。

さらに贅沢をいうと、例えば、大鳥圭介とか、榎本釜次郎とか、どーんと主役の大河・・・・・・・なんて無理でしょうか。視てみたいです。
ただのサクセスストーリーではない分、かなり見ごたえあると思いますが。
(そのときもちゃんと明治の彼らまでやってくれないと意味がない)
[PR]
by aroe-happyq | 2006-08-03 10:35 | ほんの世間話 | Comments(0)

婿養子と部屋住み

岩瀬肥後守忠震と永井玄蕃頭尚志についてちょっとメモ。

まずこの二人に共通していること、それは二人ともザ・婿養子であること。

岩瀬は、設楽家の三男に生まれ、厄介(長男以外はこう呼ばれる)ゆえに22歳のとき、旗本・岩瀬家の婿養子となった。
永井は、三河松平家の藩主の庶子に生まれながら、両親が早くに他界したゆえに父親の弟、つまり尚志の叔父が藩主となった事情から、育ててはもらったけれど彼もまた厄介の身。25歳のときに旗本・永井能登守尚徳の婿養子に入る。

婿養子!?と思うけれど、この二人、舅さんとはうまくいっていた。
「ムコ殿~~!」と、いじめられた形跡もまったくない。
とくに岩瀬の場合は舅さんは彼に家の一切を任せてしまうぐらいに頼りにしていたよし。
永井家も、後に処分されて無一文になった尚志に、舅の尚徳は自分の屋敷を譲ってしまうほど大切に扱っているのをみると、同じだろうと察する。
この両家ともに、婿と舅には、血は繋がってはいないけれどても暖かい間柄を感じるのです。


さらにここに、堀織部正利熙にも登場してもらうと・・・・・この三人の共通は、部屋住みであること。

部屋住みとはつまり・・・・オヤジ、舅たちが彼らに家督を譲って隠居しないで、現役でいるということ。もちろんひとつ屋根の下で同居。

幕末ともなると、物価は高い。
のんびり隠居なんてして、ほんのこころばかりの隠居料なんてもらっても嬉しくないのだ。
なにせ100歳の役人もいた時代(80、90歳台の役人もたっくさんいた!)。
60歳ぐらいじゃまだまだ若いもんなのだ。
そして実は部屋住みのほうが都合がいい点もある。
当主になると原則として外泊できないし、細かい規定が多くて不自由千万。
(外泊といっても友人宅で飲んだ挙句に一晩中話し込むパターンが多い。議論好きなので)
そんなわけで彼らの父たちは家督を譲らない。
息子たちも、譲れといわない。

岩瀬や永井のように婿養子ならまだしも、堀のように実の親子でもそうなのだ。

婿養子に、部屋住みでは現代からするとちょっと・・・・・・ですが(実際に明治になって、「あんなに偉大な彼らが部屋住みだったなんてっっ」と各方面ですごく驚かれている)、それでも歴史的にとってもスペシャルな婿養子&部屋住みな彼らです☆
[PR]
by aroe-happyq | 2006-08-02 19:23 | 外国奉行ズ | Comments(0)

長崎海軍伝習所の日々

『長崎海軍伝習所の日々 』 カッテンディーケ 著

やはりこれを最初に紹介すべきでしょう。
実をいうと、この本を手にする予定はまったくなく(爆)、
当時は同じ東洋文庫の松本良順の自伝を探し求めておりました。
ネットで検索してもなかなかみつからず、古書店の目録の東洋文庫コーナーを
何件も見ていたとき、ふと目に入ったのがこの本。
値段もたいへんお手ごろで、つい衝動的にポチッとやってしまいました。

そして読んだら、幕末の長崎とそこにいる人々のなんとおおらかなこと!!
訳者さんの細かい解説もたいへん素晴らしいのですが、やはりこの本を書いた
カッテンディーケの冷静だけど暖かいまなざしにも感動しました。
前にも書いたように公儀の役人のみなさんのあっかるい感じにカルチャーショックを受け、
幕末そのものへの見方が変わっていくきっかけに。
そしてすでにこのなかで、勝麟太郎(海舟)は口で大活躍しているし、
若き榎本釜次郎が機械と戯れている様子も楽しいです。

カッテンさん(長いので省略)は外国の方なので、こちらが当たり前と思っているものをとても珍しがって書いているのをみていると、日本人のすぐ傍にある当たり前のイイモノ、ワルイモノも、なるほどなぁと新鮮な気持ちでみることができました。

この本があまりに楽しかったので続けて、赤松の本へと読み進んでしまいました・・・・。

これが底なし沼への第一歩でした・・・。

(ちなみに松本先生の本はその後、リーズナブル価格で手にいれることができました)
d0080566_10555769.jpg
[PR]
by aroe-happyq | 2006-08-02 10:52 | 長崎伝習所系 | Comments(0)