東都アロエ

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アジアンエンタメ&お江戸後期。外国奉行や長崎海軍伝習所がご贔屓☆ BYはな。

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赤壁2 大陸版予告編





アジア圏ではすでに公開のはじまったパート2。

なんですか香港のあたりでは、この赤壁の戦いの決戦編について
いろいろと物議が????
なんでもパート1以上に、正史「三国志」や「三国志演義」から逸脱した内容なのだとか。
華圏では、大切な古典である三国志にはじめて触れる子供によくない影響があるので、
この映画をみせないほうがいいという意見もあるそうで。

いったいなにをやらかしたのだろうか???(笑)

いろいろな意味で楽しみなパート2であります☆
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by aroe-happyq | 2009-01-29 19:18 | 香港&アジア映画 | Comments(5)

蒸気帆船に会える☆

お正月の神奈川テレビの「Y150 開国博」の紹介では
自分としてはあまり見所は・・・・・と思って凹んでおりましたが、
あらためて公式サイトを眺めていたら、たったひとつ!ありました。


黒船来航イベント

山下公園に黒船が来航し、乗船体験プログラム、
夜間ライトアップなど、様々なイベントを展開します。
来航する船は、当時の黒船を彷彿とさせる外輪型蒸気帆船で、
会期中5月・6月・8月の3回来航、昼間はイベントや乗船体験、
夜間はライトアップで賑わいを創出します。


詳しくは公式サイト→こちら

な・・・長崎に行かなくても、外輪型蒸気帆船に会えるらしい!!!!058.gif

どこの船が横浜にやってきてくれるのかわかりませんが、
観光@ハウステンボス だったらいいな♪♪

まだ詳しい日程はわかりませんが、3回のチャンスがあるとか!
1回でも絶対に行かなきゃ!!!!


告白いたしますと、帆船よりも蒸気帆船が好きでして(笑)、
実際に航海できる蒸気帆船に触れるだけで幸せです☆

岩瀬忠震の「い」の字もなく、ペリーペリーってッ・・・とちょっとカチッと
きていた横浜開港150年(佐久間象山ファンもかな??)ですが(笑)、
ちょっとだけ楽しみになりました。
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by aroe-happyq | 2009-01-28 14:07 | 長崎伝習所系 | Comments(5)

本日、旧正月の元旦です

恭喜發財!!

といきなり香港・台湾風な挨拶で入りましたが、
昨年秋のいわゆる「信用収縮」以来の不況のこの時期、
この四文字はなんだかじーんときます(笑)。

さて。
正確な日にちは違いますが、
140年前の元旦(旧正月)にこんなのを詠んだ人がおりました。

深谷陸となり海塵て散す
今年の吾は去年の人ならず
乾坤振古依然とそあり
□雪初めて融く三始の春


「函館元旦次韻」三首のひとつ。
作者は箱館奉行こと永井玄蕃翁です(笑)。
丸毛さんのおかげでこんなものまで残っている!(『旧幕府』2巻5号 北鳴詩史より)

年末にすでに局外中立もなくなっていて、状況は戦争へと進み始めているのですが、
元旦の箱館にはその知らせが届いていたのか否か???
・・・・・これをみると、知りませんよね(爆)。
今年の自分は去年の自分ではないゾ♪と語り、
実はもう一首のほうでは、「万里今函島の人となる」と
蝦夷で生きてく♪と高らかに宣言しておりますので。

でもこんなふうに抱負を語りつつ、
「且椒酒を酙んで青春に酔ふ」
どこへ行こうとも、やっぱり呑んでおりますけど(爆)。

函館五稜郭といえば榎本総裁ですが、
あえて五稜郭幹部の平均年齢をひとりで上げている
おじさんの漢詩を取り上げてみました☆
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by aroe-happyq | 2009-01-26 11:27 | ほんの世間話 | Comments(0)
ジュンク堂新宿店の日本史(近現代史コーナー)でこんな本を発見しました☆


鈴木鱸生/著 竹之内響介/編

向島墨堤夜話 
     ヨミガエル明治大正ノ下町



ジュンク堂書店サイト→こちら


即ゲット♪♪
墨堤といえば、うちのブログではシツコイぐらい紹介しているとおり(笑)、
岩瀬忠震が、永井尚志が、そして榎本武揚が暮らした、
江戸開明派旗本ファンとしては聖地のようなもの。
しかしいくら歩いても、なかなか往時を偲ぶものがないのが悩みのタネでして。

この本は明治31年に向島小梅で生まれた鈴木鱸生氏が後年に綴った
明治~昭和の下町の思い出集です。
あっという間に読んでしまったのですが、江戸後期の大川の様子も
そのまま感じられるような、貴重なお話ばかりで、楽しい本でした!

しかしうちのブログで紹介となれば、やはり幼少の鈴木少年と榎本武揚翁の
話はとくに記さないとですね!(笑)

古書ではなく、出版されたばかりの本ですので、営業妨害にならない程度
にちょこっと紹介・・・・・・・となりますが、
鈴木少年、すごいんです!
墨堤で釣りをしていたら、酔っぱの榎本翁に釣りがうまいと頭をなでられたり、
・・・・・とそれぐらいならよくありがちですが、
なんと榎本邸で開かれた旧幕臣たちの園遊会に潜入したりと、
なかなかに大胆♪♪
でもそのおかげで、勝海舟がけっこう榎本邸にきているという情報が
わかったし、宴会嫌いのはずの勝さんがこの園遊会に参加しているなど
貴重なお話が読めました。
このほかにも榎本邸の場所もしっかりわかりましたし、
いろいろと面白い釜さん話が楽しめました☆
(近所ではやはりというか「榎本の釜さん」と呼ばれているとか、枕橋の八百松
とか些細な情報も満載♪)

それにつけても、釜さん・・・・・酒ホントに好きなのね(爆)。


実は、ジュンク堂では地方コーナーがあって、
そこでさらにこのような本をみつけました。

石井 啓文 著

「小田原の郷土史再発見Ⅳ
  慶応戊辰小田原戦役の真相       
 ー小田原藩と薩邸浪士隊および遊撃隊」

出版社サイト→こちら

小田原の戦いは、超初心者でして、
池波正太郎著「幕末遊撃隊」でかじっただけなんです~~~~。
(つまりすべて軸になっているのが伊庭さんなんです。てへへ)
そういうわけで、まだよく調べていないところでもあり、この本たいへん気になりました!
でもまだチェックしただけなんですけどね~~~(笑)。
(ちょっとそのときは向島の本でほくほくだったものでつい)
でも次回にはゲット予定です♪♪


以上、今週は二冊の本と出会いました。
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by aroe-happyq | 2009-01-24 13:34 | | Comments(6)
昨日、exciteブログにコメント承認制が出来まして、
うちのブログもちょっとこの機能を取り入れてみました。

これでエ○サイト系の迷惑コメントを未然に防げます♪
が、
みなさんが寄せてくださるコメントのUPが遅くなってしまうという
あまり嬉しくない状況も生まれてしまうので、
試験的な導入といたします。

・・・・あんまり変らないとなれば、戻しまーす(笑)。

そういうわけで、ひとまずコメントは承認制ということで、
よろしくお願いいたします☆
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by aroe-happyq | 2009-01-23 19:05 | お知らせ | Comments(0)
先日、ようやく行ってまいりました☆

公式サイト→こちら

一年前の「幕末ニッポン ~ハリスと黄昏(たそがれ)の大君(たいくん)の都~」と同じく
4階フロアだったのですが、正直比べものにならないほど、ボリュームはありません(笑)。
とてもささやかな展示でした。

ですがおらんだ正月だったり、ガラスの煙管や、西洋画っぽい浮世絵など、
細かいところではかなり楽しめました!
なにせ100円でこれだけ♪みせてくれるのに、文句などございません☆

わたしが行った日には、前の集団にガイドがついてひとつひとつの展示に
ついて、詳しく説明をしておりました。
おらんだ正月の集合図のなかに大黒屋光太夫がいることを指しつつ、
「ようやく日本へ戻ってきましたが、ついに故郷へ帰ることは許されませんでした」
というように話していて・・・・・・・。
駿河台にお屋敷をもらった光太夫が公儀から手厚い庇護をうけつつ、
ちゃんと故郷にも錦を飾ったことを、なにかの本で読んだことのある身としては、
ちょっと残念っっでした。


予定より早く展示を見終わってしまい、晴れていたので、
原宿まで散歩してみました(カメラを忘れたのでレポなしで御免!)。
ちょっとブラタモリ気分で(笑)。

でもわたしにとって原宿といえば、やっぱり瑞穂の豆大福♪♪♪

もちろん、豆大福と最中をゲットしてまいりました。
ここの豆大福は重くなく、さっぱりやわらかで、なんともいえなく美味しい。
渋谷と新宿のデパートには、たまーに入荷するのですが、
なかなかお目にかかれない人気モノでして。
最中とともに、久しぶりにいただいて、幸せでした☆

・・・・・豆大福と最中、写真に収めようと気がついたときにはすでに
なかった・・・・・ので、画像なしでお許しあれっっ。
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by aroe-happyq | 2009-01-18 14:23 | 江戸東京あれこれ | Comments(2)
昨年とある会のおり「来年は開港150年の年だけど、たとえば横浜なんて
開港のきっかけとか、そのあたりにスポットライトがあたらないのねー。
いったい誰のおかげで横浜は開港できたのか、とかねー」
とぼやき、「え?誰のおかげ~??」と笑われた際、つい即答を差し控えて
しまいました。
どうも贔屓の引き倒しと思われるのが、照れくさかったもので。
昨年暮れの新年の抱負でも語りませんでした。

でも2009年になったんだから、ゆっちゃっても、いいですよね~~~???
(このブログをずっとみてくださっている方には今さらでスイマセンな話ですが)

嘉永・安政の「義経様」こと(爆)

岩瀬肥後守忠震ですよ!

森篤男著『横浜開港の恩人岩瀬忠震 』ですでに語られている一部では
有名な史実ですが、なかなか一般的には流れていないのが哀しいっっ。

今年は横浜開港論の嚆矢ともいうべき、
岩瀬の道中上申書(駕籠のなかで書きました(笑))をついに詳しく紹介する年、
と心得ておりますので、そのあたりも頑張ってみたいと思います☆

冗談好きの陽気な江戸っ子の本来の(ってどっちが本来かといわれると微妙)
姿もみえてくればいいな、と。

ちなみに横浜のY150サイトや神奈川テレビの関連番組を正月に
みたところ、ウルトラマンだったり、音楽劇だったりいろいろなイベントが
あっても、今のところ、岩瀬度は0%でしたので、
またもや今年も独走体制で走ることになりそうです(涙)。

贔屓の引き倒しといわれないギリギリのところで、
岩瀬アピールの年となれば幸いであります。

・・・・・150年前の1859年といえば、開港の年であると同時に、
岩瀬忠震としては(川路や永井もですけど)「永蟄居」という処分をくらい、
政治生命を絶たれた年でもあり(涙)、
名を奪われ、岩瀬鴎所となって向島暮らしが始まる年でもあります。

そんなこともつらつら思いながら、ささやかな決意を語ってみました☆
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by aroe-happyq | 2009-01-16 10:48 | 外国奉行ズ | Comments(4)

源氏物語のアニメ

昨年は千年紀ということで、源氏物語はいろいろと注目されました。
で、アニメ大国ニッポンということで、アニメ化もしたわけですね☆

たしか当初は大和和紀「あさきゆめみし」のアニメ化だったはずでしたが、
どうしたことか、アニメ独自のオリジナル作品(つっても、原作は源氏物語ですが)
に企画変更したようです。

そのアニメが今夜からスタートするそうで。
ちょっと見てみようかな、と思ってます。

フジテレビ 毎週木曜(日付的には金曜日) 24:45~

源氏物語千年紀 GENJI 公式サイト→こちら


源氏物語のアニメといえば、随分前に映画が一本ありましたが、
そもそもが長いお話なので、今回のような連続アニメのほうがよいように思います。

さてはて、今回のアニメ化はいかに???
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by aroe-happyq | 2009-01-15 09:58 | ほんの世間話 | Comments(5)

喜平次の背中

先週からはじまった「天地人」!
与六(少年時代)があまりにかわいくて、毎回泣いてしまうのですが、
(去年大河で一滴も涙が出なかったのとは大違い(爆))
2回目ですでにキターーーーッ!!!
与六と母上のシーンも思わずジーンときていたのですが、
迎えにきた喜平次(というか殿、ですけど)が与六をおんぶしてやろうと
背中を向けるあたりで、やられちゃいました☆

そしていよいよ、妻夫木兼続が本格登場♪
1回目の冒頭の「顔見世」登場からすると、なんだかひさびさ(笑)。
11月で終了というあまりに哀しい知らせがありましたが、
(坂雲、なんで大河枠!?土曜日の9時でいいじゃんかーっっ)
全話かかさず、みますぞよ!!!

昨日、8時から天地人をみたあと、9時からBShiで
「無間道(インファナルアフェア1」をやってまして、
さんざん香港版DVDでみたのに、久々にみたらやっぱり面白かったです。
ハリウッドでリメイクされたけど、この本家じゃないと面白くない!
今週は2も3もやるとかで、無間道ウイークでございます♪♪
で、この映画のラストでしくしく泣いて、エンディングを唱和し(爆)、
さてさてと、となりのBS2にかえたら、
再び、与六が「母上~っ」と泣いていた(笑)。
この時間に「天地人」放映しているんですねっっ。
で、またそのままみて、喜平次の背中でほろりときて、
2時間前にみたばかりなのに、最後までみてしまいました。

「天地人」はスタジオパーク大みそかSPのおりの、
妻夫木・兼続と北村・景勝のなんとも素敵なコンビネーションと、
新潟ロケの酒盛り話&東・久秀話(笑)で、
すっかり安心してしまいました。
このカンパニーなら(笑)11ヶ月、大丈夫!
スタッフとキャストの仲がいいのが、熱くて面白い大河への近道ですので、
今年はスタパも含めて、楽しめそうです☆
とりあえず、スタパはキャストみんなに愛されている、
そして愛している、東・久秀の登場が待ち遠しいところ(笑)。

ホント戦国モノって、いいですね!
(昨年一年間、ひたすら耐え忍んだ甲斐がありそう♪)
・・・・・・おととし「風林火山」とは時代背景などが、いろいろダブっているけど、
それでもやっぱりおもしろいです☆☆☆
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by aroe-happyq | 2009-01-12 10:12 | ほんの世間話 | Comments(7)
どうでもよいですが、今年の冬は寒いですねっっ。
ラニーニャが発生中だそうですが、それも関係あるのでしょうか。
(気象庁は関係ないといっているらしいですが)
あまりに寒さの反動で、せめて気分だけでも夏になってやろうと
沖縄のジーマミー豆腐や海ぶどう等々をゲット。
レジで「海ぶどうは寒さにたいへん弱いので暖かいところで保存してください」
といわれて、自分もまた海ぶどうと同じです、
と心のなかでつぶやいてしまいました(笑)。

さて、『露伴全集』5に収録されている「幕末の政治家」のなかの、
大名編です。


○安藤対馬守

薄皮だちの色美しき人にて、きりりとしたる細き眼、むさからぬ眉つき、
薄あばたは鼻の上に見えたれど男ぶり好く、
清癯(せいく)ともいうべき身体の裃つきよく、細髷にて、
顔に間の抜けたるところ無く、如何にも粋にてどこやら三味線引き
とでも云いたき風あり。
されば威厳というものには乏しけれど、
物の理解はさもさも敏(はや)げに、高く澄みて透(とお)る声にて
ややはや口(こと)に物言いたもうさま、
おろかなる眼には怜悧聡明の人と見えたり。
歩むにも遅々とせずシュッシュッと歩みたまえり。


さすが三美男政治家のひとり!
岩瀬よりも細かい描写は、こりゃ安藤さんは露伴パパのお気に入り???
この人もシャキシャキとした感じだったようです。
しかも粋な雰囲気だったようで、なかなか素敵っっ。

○色白く、きりりとした瞳で、眉も涼しく、男ぶりがよい。
○細髷で、裃が似合うほそい体つき。
○三味線引きというような、粋な雰囲気がある。
○そのため、威厳には乏しい。
○物分りよく、高く澄んだ、よくとおる声。やや早口。
○歩くときも早い。

続いて、美しいこの方を紹介。

○松平肥後守

京都守護職を勤めたまいたる会津侯は、面色青く瓜実(うりざね)顔にて、
無骨にはあれど大髻(おおたぶさ)見事に、
ひげのあと真っ青に、昴々(こうこう)然として面ふり仰ぎ見たまうことなど
絶えてなきかと思われ、容儀端正に寂然と坐したまえる態(たい)、
いかにも殿様らしく上品にて、美しきまつげの長きは、
少しうつむきて居たまうが常なればにや、人の眼につきぬ。
身長はやや低き方か、物言いも静かにて容儀と相応せるよう聞こえたり。


「髻」というのはもとどりのことだそうです。
美しく上品な様子はすでに写真などで世に知れておりますが、
ひげはやや濃いめ?
しかし、なんとはなしに少女マンガの王子さまのような美しさを持った方ですね。
禁裏に人気があったのも頷けます(笑)。
光源氏のコスプレしたら、似合いそうですっっ。

○青白く、うりざね顔。上品でおしとやか。
○まつげは美しく長い。少しうつむき加減に居ることが多い。
○背は高いほうではないが、物言いも静かで、容儀端正。

さて、ここからはだんだん・・・・・美しさはナシの方向へ突入(笑)。

○松平春嶽

門地は高き人なれど威やや乏しく、身の丈は普通、やせ形にて
面の色青白く、殿様らしくも見ゆれど俗にいう思案顔または愁い顔ともうべきか、
細おもての頬こけ、自然に口尖りて見ゆ。
つき袖せずして袖の中段あたりに手を下げ居給うとおぼしく、
打見たるところそのために勢(いきおい)なき異な形に見え、
しかも少々前かがみにスーッと歩まるるさま、
おろかなる眼には威儀なく気迫薄げに見えたり。


露伴の筆のテンションがやや下がり気味っぽいですが、
口が尖がっている様子は写真どおりで面白いデス☆
まぁ、この人物には外国奉行ズファンとしては随分と迷惑をかけられましたので
これ以上はノーコメントといたします(笑)。
○高貴な出身のわりに威厳に乏しい。
○やせ形で顔色は青白い。思案顔で頬がこけ、口が尖ってみえる。
○いろいろみても、やっぱり威儀なく気迫が薄くみえる。


続いて、阿部伊勢守の次に老中首座になったこの人!

○堀田備中守

ふるき老中にて容貌風采の安藤対州にいたく反せるはこの人なり。
さすがに色などは黒き方ならねど、対州の如く粋ならぬのみか
殿様くさくもあらで、丸き身体つき、まずは丸き顔、薄からぬ唇、
丸くして小さい眼、悪く云はば団子鼻ともいうべき鼻、
すべて農夫なんどにあるべきかかりの容姿風采にて、
歩みざまも狂言師のすなる太郎冠者というものに似たるところあり。
おろかなる眼よりはただその野暮なるを見て、
優れたまえるところを窺うあたわず。
非相の論も無かるべからずと覚えたり。


川路さんと仲の良い人ですけど、けっこうヒドイ書かれ方ですっっ。
(川路系は幸田家ではお気に召さない?)
堀田さんですでに「古き老中」といわれてしまうだけに、
この「幕末の政治家」には阿部正弘公が登場しないのが残念です。

○肌の色は黒いほうではないが、殿様くささもなくイキでもない。
○顔も体つきもすべてが丸い。鼻も団子ッ鼻。唇は厚い。
○洗練されていない。野暮ったい。
○歩き方が太郎冠者に似ている。

さてさてトリは、井伊大老です。
この文が書かれた明治30年ごろ、
「開国始末」あたりから火がついたのか、井伊直弼=開国功労者
というブームがあったようでして。
その反動で、先日紹介した高橋宇一著「幕末之外交」などが
書かれることになったようです。
この露伴の文もちょっとブームに乗っていて、いちばん筆頭に登場するし、
文章も長いです。


○井伊掃部頭

幕末第一のすぐれ人、打見たるところ、
でっぷりしたる大柄の人にて首筋なんど普通の人より太く、
地腫(じば)れしたるようなる顎の張りたる赤ら顔、口小さからず唇やや厚く、
下がり尻ならぬ眼のうち威あり、頭髪濃からず、髷のハケやや細く、
髪つやつやと美しからず、おくれ毛あたり何となくもやもやなせる、
一体に男ぶり好(よ)き方ならねど、姿ゆたかにて、
わざとならず少し反身になり下腹を突き出して突き袖しつつ、
ノッシノッシと動(ゆる)ぎ出給うさま、天晴大丈夫らしく貫目あり。
声太くして濁(だ)みたる気味あり、語勢ゆるく物言い出でたまう態、
人をば動かすとも人には動かされざる風あり。
ここに奇なるは長州の毛利大膳太夫の容貌風采の、
掃部頭に似たることにて、同じようなる人のここにかしこに在りしは
作り物語にも無き事なるべし。


うちのブログを順にごらんいただいている方には、
井伊さんが「幕末第一の人」かどうかは、おわかりいただけていると
信じているところですので、
あえて井伊さんについて語ることは省略させていただきます(笑)。
しかしこの文を読んでいると、
「愛牛」とか「赤牛」とかいうあだ名とおりの容姿で、
ちょっと可笑しかったです☆

○大柄で、でっぷり。首も太い。
○赤ら顔で、唇厚め。眼はちょっと下がり尻系。
○頭髪薄め。髪にツヤはない。
○少し反身で、ノッシノッシと歩く。
○太いめだが、やや濁声。ゆっくりと喋る。
○長州の毛利大膳太夫と似ている。

以上でした☆
なかなか貴重で面白い、露伴さんの文でした♪
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by aroe-happyq | 2009-01-11 11:21 | 幕臣系(老中など) | Comments(8)

アジアンエンタメ&お江戸後期。外国奉行や長崎海軍伝習所がご贔屓☆ BYはな。


by aroe-happyq