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アジアンエンタメ&お江戸後期。外国奉行や長崎海軍伝習所がご贔屓☆ BYはな。

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「旗本御家人」展シリーズが毎回素晴らしい、公文書館の特別展。
先週の土曜日から開催中ですが、先日行ってまいりました。
いやあ、今回も内容が充実、おススメです!

今回は「江戸時代の罪と罰」ということで、時代劇でおなじみの
大岡忠相や長谷川平蔵の史料も登場するからか、
平日にもかかわらず、いつになく盛況でした(笑)。
(学生さんやお若い女性とか、「旗本御家人」展シリーズでは見たことがないのに
たくさんおられました)

公式サイト→こちら


冒頭は、『板倉政要記』の江戸初期の京都所司代板倉勝重の名判官ぶりが
印象に残りましたが、
『公事方御定書』を三奉行以外にみせない主義(といっても書き写して流布していたよし)
なのは、刑罰の基準などをぼやっとさせておいたほうが、世の中を治めやすいから
というけれど、後に、十両盗めば首が飛ぶというのが広まると九両三分しか盗っていないと
言い張る、またはそのとおりの金額を盗んで、死罪を免れるという悪知恵がはびこった・・・・
という展示をみると、量刑がはっきりしずぎても、悪い奴はかえって法の網をすりぬけて
しまうので、なにげに「公事方御定書」を秘密文書扱いにしたことは徳川のためだけでも
ないかも・・・・・などと、罪と罰について、深く考えさせられましたです。

いろいろ処罰が出ていましたが、夫が自分の妻を質に入れるとか、妾奉公に出すと
「死罪」なのだそうで、けっこう重いな!と驚きました。
でもこんなダメ亭主なら、それぐらいがちょうどいいかも、と思ったりもして(笑)。

それから幕末に与力として活躍して、明治期に町方の仕事について
たくさん書き残してくれた、佐久間長敬の興味深い話。
ある日、佐久間(長敬の父だったかな)は屋敷に戻ると、
いきなり召し使ってる男に「金を盗んだであろう」とさんざんに問いつめた。
もちろんその男がなにもしていないことは承知してのテストだったが、
気の弱いその男はやってもいないのに「わたしがやりました」と白状してしまう。
佐久間は愕然としてしまった。もしかして町方の、そして自分の厳しい尋問は
今まで知らぬうちに大勢の冤罪をつくってきてしまったのはないかと。
(こののち、佐久間は隠居してしまったのだとか)

ちょっと脱線するのですが、前に吉村昭『桜田門外ノ変』という小説で、
主人公関鉄之介(井伊襲撃の現場指揮官)の妾いのが奉行所へ捕まり、鉄之介の居場所を
知っているだろうと責め問いされてしまうシーンがある。鉄之介から襲撃計画の一切を
聞かされていなかったいのさんは「知らない」と正直に言っているのに、
町方役人は「惚れた男を庇いおって」と取り合わず、石を抱かせてしまう。
気の毒な彼女はそのまま拷問に体が耐えられず、亡くなってしまうのだ。
この場合は、佐久間の憂いとは逆だけど、やはり立派な冤罪。
町方役人の恐ろしい思い込みゆえに起きた悲劇だ。
(桜田門外ノ変での本当の犠牲者は、井伊さんじゃなくて、このいのさんだと思ふ)

・・・・・ということを考えながら、ここで脱線おわり。
史実の長谷川平蔵のことを多く書き記した『よしの冊子』&『京兆府尹記事』。
長谷川平蔵は、若い頃遊び歩いていたため下情に通じているので、
取り調べの際、相手をリラックスさせるところからはじめたとか。
つまり、責め問いなどで無理に白状させるのではなく、相手が話しやすい雰囲気を作るのが
うまかったらしい(そしてしっかり自白させたのだ)。
時代劇ではとかく町方=善役、火盗改方=悪役に描かれがちだけれど、
どちらがこうという色分けをするのではなく、町方、火盗改方にかかわらず、
それぞれの奉行や役人の個々のスキルの問題なのではないか(笑)。
つまり取り調べ官の当たり外れが大きいのかな、と(ま、現代でもありえる現象だけど)。

また『窓のすさみ』という本には、
宝永年間に活躍した火付改方(当時は盗賊改は別の人が任じられていたそう)の長官を務めた
平岩若狭守親庸という人物が登場。
平岩は罪人を死刑決定の前日に呼び出して「自らの罪に対していいわけがあれば申してみよ」
とラストチャンスを与え、冤罪を防ぐ努力をおこたらなかったとか。
火盗改には長谷川平蔵以外にも、ナイスな長官がいろいろいるようです☆

火盗改なら、上記の長谷川&平岩、
町奉行所なら、大岡越前守、根岸肥前守や筒井伊賀守、遠山左衛門尉あたりだと
やっぱり冤罪が少なさそうでしょうか!?

そして今回は「罰」がテーマなので、牢屋敷の記録もたっぷりありました。
なかでも、明治3年の東京府の大番屋(江戸期からそのまま使用)の様子を描いた
河鍋暁斎の絵がインパクトありました。
二段ベットの大きい感じのところに、ぎゅうぎゅうに詰め込まれている・・・・・。
悪臭がひどかった、そうだが、それよりもちゃんと換気しないと窒息しそうで、
すごい絵でした・・・・・。

ところで、江戸にもいちおう、法医学があったとか。
江戸の役人が参考にしたのは、宋代に書かれ元代に修正増補した『無寃録』を、
を明和五年(1768)に医師の河合尚久が出版した『無寃録述』と、
宋代の本(うむ、宋代って『棠陰比事』なる裁判録(※岩波文庫にあるけど面白い本ですョ)とか
あるしなにげにスゴイ時代かも)を、清の陳明善が袖珍本(袖のなかに入るぐらいのコンパクトな本)
に編んだ『洗寃録』などなどがあったようですが、
普及したのは『無寃録述』のほうだそうで、明治34年ごろまでさかんに使われたそうです。
(宋とか元にできた本を近代まで使っているというのはどうだろうかJAPAN・・・・(汗))

このほか明治期の監獄についても展示がありました。
(江戸時代の罪と罰のタイトルからすると、なぜ・・・・と思わないでもないのだけど(笑))


今まで、特別展ではかなり立派なカラー冊子が無料で配られていましたが、
今回から図録として200円の有償となりました。
わたしとしては、有償大賛成なのですが、今回の200円の本は今までの冊子をほぼ変らない
内容でありましたので、どうせならもそっと高いお値段にして、特別展の内容を全網羅して
くれるような、そんな充実した図録をお願いしたい。
(あとで、読み返すと、すべてわかるような。特別展に来られなかった人が図録を手にして
まるで特別展に行ったと同じ情報を得られるような、そういう内容です♪)

どうやら、公文書館はまだまだたっくさん展示会で紹介されていない史料が眠っているようですので、
「御家人旗本」シリーズとともにほかの企画も期待して待ちたいと思います。


12月14日の吉良公最期の日&選挙の日まで、無料開催中です☆
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by aroe-happyq | 2014-11-28 19:26 | 江戸東京あれこれ | Comments(2)

ブラタモリ、復活!

連投、失礼つかまつりまする!

スポニチ記事によりますと、
とうとう、ブラタモリが帰ってくるそうです☆


4月スタートのレギュラー放送に先立ち、
1月6日には特別番組「ブラタモリ~京都~」(後8・00~8・45)を放送。
京都が平安時代から今まで、1200年も反映し続けてきたのはなぜか、
その秘密にタモリが迫る。
1月3日には「ブラタモリ新春アンコールSP」として過去の放送回から
選りすぐりの4本をまとめて放送する。


スポニチ記事→こちら

東京を離れ、ついに京都もブラりするらしい!
(いいともの縛りがなくなったので、各地へロケへいけますものね)

ヨルタモリも楽しんでいますが(笑)、ブラタモリが楽しみデス♪
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by aroe-happyq | 2014-11-19 17:44 | ほんの世間話 | Comments(0)
のそのそっと、サッカーの代表戦の試合があったので出て来ました。

まえのまえ、ブラジルとシンガポールでの試合で、若手メインのテストマッチを
おこなった、アギーレさん。
ブラジルさまとの試合をテストマッチに使うなんざ、なかなかじゃないの、と
思ったら、それきり若手を引っ込めて、ザックチルドレンズを起用。

もちろん、アギーレが期待している若手も入っているから、つまりはザギーレジャパン(笑)。

まだ本格的な世代交代には早いのはわかっているけど、
もうじきアジアカップもはじまるし、そうなるとあまり旧体制メンバー頼みってのは
どうなの? いいのかしら、とちょっと心配。

たしかに若手メインの試合はなかなか勝てないから、協会あたりがうるさいのかも
しれないけど、アギーレさんにはそんな簡単に妥協しないでほしいなと。

4年後をみすえて、じわじわと世代交代してくのだろうけれど、
それでもアギーレ色は出し続けてほしい。

わたしとしては、まずは川島にとってかわるような熱くて凄いキーパーの出現
を待っているところ。
(熱さは別として、西川さんとか、どうでしょうか☆)

とにかく正月からはじまるアジアカップに優勝して、
次回のコンフェデ杯にも出てほしい~~~~~~っっ

香川、長友の復調が待たれるところです♪

って、・・・・・結局、まだまだザギーレジャパンか!(笑)
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by aroe-happyq | 2014-11-19 16:31 | ほんの世間話 | Comments(0)
「乾通り」秋の一般公開の日程が決まったそうです。

12月3日から7日の5日間、一般公開する、とのことです。

宮内庁のサイト→こちら

以下、サイトより抜粋。

1 実施時期について
12月3日(水)から12月7日(日)の5日間

2 入門時間について
午前10時から午後2時30分まで(長時間並んでお待ちいただく場合がありますので,
  午後2時30分よりも十分余裕を持って お越しください。
  付近の各駅から坂下門まで徒歩で30分近くかかる場合があります。)
なお,乾門からの退出時間は,午後3時30分までです。
東御苑から退出される方は,午後4時までです。



春、すごい混雑だったので、午前中には現地着のほうがよろしいかと存じます。
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by aroe-happyq | 2014-11-10 18:40 | 江戸東京あれこれ | Comments(4)

浦沢直樹の漫勉

すごく、面白かったです!

公式サイト→こちら


漫画家さんの仕事場に密着するTV番組って、ほとんどみたことがないような・・・・。
そんな貴重な映像を1時間たっぷり、堪能しました☆

今回の番組企画の仕掛け人の浦沢直樹さんはもちろん、
かわぐちかいじさんや山下和美さんのかかれている「現場」をみることができようとは!

しかも撮影した「描いている」映像をご本人と浦沢直樹と対談しながら語り合うなんて、
すごすぎ~~~~~♡♡

「正面向き」を描く苦闘のまんが史(なるほど~~~!たしかに昔のまんが、正面アップとか
なかったよーな、とふむふむと聞き入りました)とか、
大ベテランの漫画家さんも日々、悩みながら描いておられるのか、という
生々しい「仕事の現場」を覗かせてもらってる感があって、なんだかドキドキしちゃいました(笑)。

そして「数寄です!」読者としては、絵でしか知らなかった山下和美さんの実際の
おうちを拝見することができて、思わず感激いたしました♪♪

まー、NHKEテレのテロップとしては、平清盛ときて、時子とくれば当然平時子なのに、
なんでか北条時子ってぇ、なっていて、おいおいおい!!!と(笑)。
(北条なら政子だろぉぉぉぉぉ)

というような些細な点はさておき、これだけ世界に広まった日本のまんがですが、
その製作現場はべールにつつまれ、番組中の言葉でいうと「鶴の恩返し」みたいな(笑)
秘中の秘みたくなっていましたが、こういう番組が登場し、現場が少しでもオープンになると
多くの漫画家さんやそのファン、読者、編集者の人びとにすごく良い刺激となるだろうし、
ますます漫画テクニックが進化するのに、大貢献となるのではないでしょうか。

このシリーズ、ぜひとも続編を! というかシリーズ化してほしいなと思います!
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by aroe-happyq | 2014-11-09 11:36 | ほんの世間話 | Comments(0)
東京の2大BIG図書館ではナイスな展示会が開催中です♪

まず、国会図書館の「企画展示 「あの人の直筆」 」展。

公式サイト→こちら

国会図書館所蔵の、日本の近世から戦後にかけて各分野で活躍した有名人約150人の直筆資料を
前期、後期にわけて公開中です(現在は後期にあたります)。

わたしは前期のほうにいったのですが(って本の閲覧にいったらちょうど開催していただけ
という話であった(汗))、勝海舟の名刺写真とか、前期のみ展示で充分でした!
細川ガラシャの美しすぎる文字にうっとりし、
水戸斉昭のいつみてもテンションMAXの文字(それくらべて息子たちの文字の大人しさよ)
に圧倒され、こんな迫力ある字で手紙きたら、それだけでびびります(笑)。
実際のその文字はデジタルアーカイブにてご覧されたし!→こちら


しかしなかでも嬉しかったのは大鳥圭介氏の「流落日記」のレプリカに感動!
(これ、商品化してほしいよなって思ったぐらいです(笑))
ちなみにその日記はデジタルアーカイブでみられます→こちら


それから勝海舟の「自画自賛」の絵の微妙さとか→こちら


そのほかたくさんあるけど(榎本さんとか、川路夫妻とかネ!)、
展示史料とアーカイブの連動の全貌はこちらで御確認ください♪→こちら


文字をみると、その人の性格がわかるといいますが、本当だなぁと。
そして、
やはりといいますか、江戸時代では蘭学者のみなさん、そして明治以降の人は
達筆ではありませんネ(笑)。
筆からペンへの筆記用具の移行は日本文化において、大きいものだったのだなと思いました。
(そして今はペンからキーボードへ。わたしなどは悪筆が超絶悪筆に変貌中です)


さて、もうひとつの展示会は毎年恒例!?の都立中央図書館の江戸城シリーズ!!
今年は、「江戸城本丸大広間 -権力の舞台装置-」 であります!!

公式サイト→こちら


毎年、こちらの図書館所蔵の「江戸城造営関係資料(甲良家伝来)」を解説を付して公開して
くださるというありがたい企画です。

今年は大広間ですが、ここだけでもいいので、復元してほしい~~~♪
というぐらい、詳しく展示されているので、江戸城好きなら、時間を忘れて楽しめますヨ!!
わたしは、毎年やっているわけですが(笑)、第2展示場の床に貼られている万延度の
本丸御殿の図をガン見すること〇〇分!
この絵図、床に敷きたい・・・・・・・(笑)。

ちなみにその第2展示場には天守閣の展示もありましたが、とくに興味なしです(笑)。
先日、国会で天守閣復元を安倍総理に訴えている野党がいましたが、本丸御殿だろ!
とつっこんでました。江戸城は日本の政庁でもあったわけで、ほかの城と違い、天守のような
軍事施設は不要だと判断して江戸初期以降再建しなかった、その徳川政権の魂を知らずして
江戸城を語るなかれ~~~っといいたいっす。
天守はすぐに造れるから、観光のことしか頭にない俗物の考えそうなものですな。

都立のほうは今週末までです!!

あ!それから、国会図書館の利用登録者カードをお持ちのみなさん、
そろそろ更新時期ではありませんか??
ネットから更新できますので(わたしもさくっと更新しました)、
どうか、こちらをご覧ください→こちら


秋といえば、読書の秋。
そうだ、図書館へいってみよう~~~~~っ!

以上、でした。
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by aroe-happyq | 2014-11-07 11:54 | 江戸東京あれこれ | Comments(8)

アジアンエンタメ&お江戸後期。外国奉行や長崎海軍伝習所がご贔屓☆ BYはな。


by aroe-happyq