東都アロエ

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アジアンエンタメ&お江戸後期。外国奉行や長崎海軍伝習所がご贔屓☆ BYはな。

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今年もっとも楽しみにしていた、春画展いってきました☆

公式サイト→こちら


連休は入場制限も出て、すごかったらしいですが、連休明けだとやや混雑ぐらいでした。
(いまのところ、今年のMY大混雑大賞は江戸博の関ヶ原展・・・・・。平日でアレはすごかった)

しかしいつもひっそりとしている永青文庫ですが、今回は熱かった!

まさに「春画展、熱いよね~(@あまちゃんの甲斐サン)」という感じです(笑)。

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2年前、大英博物館で開催された春画展が大好評だというニュースをみて、
そもそも日本の春画なのに、日本で展覧会がないなんて・・・・とかなしい想いをして
いたので、まず、日本で開催していただけただけで、本当に嬉しいです。
(なんでも、多くの美術館・博物館がことわったそうなので。永青文庫の英断という
ことらしいです)

たしかに春画は大人のたのしむムフフ絵画なわけで、性描写なんかもはっきり描かれて
いるし、まぁたしかに大声で「芸術です!」と言いにくいものではありますが、
おおらかな江戸時代には、嫁にいく娘にもたせたり、正月元旦に大名さんなどは
年始の挨拶で自家製作のちいさい春画の版画を「今年もよろしく」といいながら
交換しあうような(現代でいうと社長さんが自社のカレンダーを配る的な)、
来客にその家のおかみさんが秘蔵の春画をお目にかけるのがフツーとか、
かならずしもコソコソしないものだったのですが・・・・。

どうも明治以降、西洋の(ってキリスト教とかね)影響で、
日本人もこそこそムッツリ癖がついたようで。
なんか陽気なえっちさんが陰湿なスケベに変身したようで(笑)、この一点をとっても
日本の近代のあゆみというものは、科学技術面の進歩はよくっても、
文化面では相当に後退し、まことに残念であります。
(そういう意味では、昭和にさかんにつくられた時代劇ドラマや映画で描かれる
昭和モラルどっぷりの暴力的な江戸時代の世界を、そのまま江戸だと思わないでほしい
ということですネ。なにせ、江戸人は200年以上戦争のなかった泰平の人びとですから)

江戸までの日本で男女のいとなみとは、子孫繁栄、生命力の象徴で、
けして「まぁ、やらしい♡」だけのものではなかったので、春画も、お守り代わりに武将が
持ってたという話などもあります(日露戦争まではそういうの、あったらしい)。
性に関してだけではありませんが、そんな昔の日本人ののびやかな文化みたいなものを
いまの閉塞的な時代にこそ、まったく元に戻れというわけでなく、
21世紀なりに取り入れられるものは、参考にするぐらいはよいのはないでしょうか。

さて、肝心の春画展ですが、
いやぁぁぁぁぁぁ、これだけ大量に(肉筆画、版画そのほかジャンルはあれど)一度にみると、
さすがに「もう、ごっつぁんです!」って感じでした(笑)。おなかいっぱいっっ♪
江戸風俗のお勉強にすごく、すごく役立ちましたが、
やはり、こういうものは多くて10枚ぐらいを、ゆっくり鑑賞するものなのかもしれません。
しかし、国内外から集結した、よりすぐりの春画なので、すばらしい作品ばかりです。
とくに有名画家さんたちのゴッドハンドにかかっては、もうそれは美しく、妖しく。
眼福だらけ、というよりほかありません。

個人的には喜多川歌麿の「歌まくら」を鑑賞できたことが本当に感激でありました。
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(ポストカード、買っちゃいました(笑)。その一部分です↑)
この男の目がもう、エロい。
女のほうは背中しかみえないから、さてはて瞼を閉じて口吸いに耽っているのか、
それとも、やっぱり男の目線にこたえて、じっともみつめかえしているのか?
着物のしわの美しさも好きなのですが、そんな想像も楽しい一枚です。

ただ、永青文庫。やはり狭いんですよね・・・・・・。
それと順路がちょっと混線したり・・・・。

なので、いつの日か、大規模春画展を、やっぱり江戸博あたりで
開催していただける、そんな日本になっていただけたらな、と思いました。

そして、ネットで話題になっていましたが・・・・。

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図録がすんごいんです!
大きさはさほどではないのですが、厚さは6センチ弱!!!
4000円と破格のお値段なのですが、中身の充実ぶりを思えば安いかもです。
研究者の方々の文章もたくさん、もちろん春画もたっぷり。
これだけでも、なんか大収穫でした☆
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by aroe-happyq | 2015-09-25 09:48 | 江戸東京あれこれ | Comments(6)
昨年、単発で製作された「浦沢直樹の漫勉」。
そのときも感動のあまり記事を書きましたが
念願叶って、3週前からレギュラー化され、毎週楽しくみております。

公式サイト→こちら


もう、ホントすごいです。
これぞ現代の日本の匠の技!
しかも締め切りという時間制限のなか、自分の表現したいものへの
あくなき追求とその気迫。
拝見していて、それぞれの作家さんに痺れちゃいます。

登場される漫画家さんの作法が違って、どのかたも凄い。

この番組いつまで続くかわからないですが、どんどん続いていってほしいものです!

3回見逃した方、またみてみたいなーと思われた方は
今夜、3本一挙再放送があります。
(公式サイトにありますがいちおう書いてしまおう)

9月19日の深夜こと、
 9月20日 午前0時~2時12分


これみると、マンガをいいかげんな気持ちで読み捨てられなくなりますよ!マジで!!
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by aroe-happyq | 2015-09-19 09:22 | ほんの世間話 | Comments(2)
わたしにとって忘れられない名作「非情城市」の監督、侯孝賢(ホウ・シャオシエン)の
8年ぶりの新作、しかも時代モノ!!!ということで、みてまいりました。
(先日レディースデー利用で「Ted2」にいったら、SMT会員なので鑑賞クーポン割引できたので
久々に週末に(笑))

公式サイト→こちら

まず、最初に申し上げておきたいのは、わたしはけっこう気にいってしまいましたが、
万人におすすめできる映画ではありません(爆)。
なので、オススメ記事というより、ブログにありがちな、だらっと感想記事です。

ええと、日本版の予告はこんな感じ↓


これをみると、武侠活劇映画みたいですが、さにあらず!
風がそよぎ、鳥がさえずり、どこまでも「静」で、たいへん美しい映画ですが、
活劇ではありません!!!

そもそも原作が唐代の伝奇小説ということで、古典ですので、
基本的にゆるいわけです。アクション描写なんていう小説技法のない時代の作品だし、
古龍作品のような活劇ではありえないということです。

それじゃ環境ビデオ的かというとそうでもなく、最小限の台詞のなかの情報をたどると、
そこそこストーリーは起承転結、おぼろげながらあるのです。
前評判で、「わけわかんね(日本の映画評)」という話だったし、
この監督の時代モノといえば、「上海花 フラワーオブシャンハイ」という清朝の花街映画
があって、登場人物のアップほぼなしで、遠くでなんかやってるぞ!?という作品が
あったので、これですでに鍛えられているし、覚悟もできていたので、
鑑賞して、むしろ「ストーリーがちゃんとある」ことに感動してしまいました。

ただ、ほかの観客をみると、わたしの右隣の30代ぐらいの男性は始終あくびをし、
左隣の若い男性は途中から爆睡(いびきまでかいてたよ!(笑))というわけで、
かなり討ち死、続出(爆)。終わったあとなどは「1800円かえせ」とぼやく、武侠作品と勘違いして
きてしまった男性までいらっしゃった始末。
(なんか「楽園の瑕(原題:東邪西毒)」の香港公開時の映画館のよう!?(笑))
覚悟をもっていどまないと、なかなか手強い映画のようでした。

台湾の予告映像はこんな感じ↓


攻略ポイントは少ない台詞ながら、きっちり説明している人物相関図を覚えられるか、
それにかかっているかもです(笑)。
(ただ節度使とか歴史用語が出てくるから、唐代の事情を少しわからないとこれまた厳しいか・・・・)

ただ、重要人物のなかで、説明ほぼなしの謎の人物がおります。
妻夫木聡演じる、「磨鏡少年」です。
妻夫木さん・・・・・30代なんですけど「少年」なんですね・・・・・(笑)。
(日本字幕では青年になっていましたが、もともとのキャラ名は磨鏡少年デス)
旅を続けながら、鏡磨きをしている若者なのですが、けっこう動きが素早い、名無し少年。
劇中、「磨鏡少「」から身の上が語られることはなく、回想シーンで故郷に妻がいて、
妻は雅楽を舞えるらしいということが台詞なしで映像で語られるのみ。
妻夫木さんなんで、日本人としては「この人は日本人だよなぁ」と思うわけですが、
公式サイトやあらすじ紹介で、「遣唐使の日本人」という情報が公開されているのみ。
ヨーロッパの人はみていてどう思っただろう(笑)。
だけど、この人物だけが、刺客として育ち、凍りついてしまったヒロイン聶隠娘の心を
溶かしていく力を有している、すごいキーパーソンなのです。

そのヒロイン、聶隠娘を演じるのはスー・チー(舒淇)。
コメディ作品が多い彼女ですが、今回はクールで、カッコイイです。
始終、表情がかわらないのですが、心のうちにはあたたかい血が流れてる、
刺客になりきれない女性でもあります。
その彼女に、笑顔をもたらすわけですから、磨鏡少年おそるべしです。
(アップなんかにならないので、少年とヒロインが大自然のなかで再会する、
ふたりの小さい姿は大きなスクリーンでないと、顔までわからないかもですが、
たしかに聶隠娘は明るい表情を少年にみせているので、この映画をみる方は要チェックです)

これ以上ネタばれしませんが、予告編でもあるとおり、いわば敵役の
張震演じる田季安がはたして本当の敵役なのかどうか!?
というあたり、謎が解明されていく過程が面白かったです。

それから、↓こちらは今年5月のカンヌ映画祭で公開された予告映像ですが、
(これをみて「絶対に日本公開したら、観に行く!」と決めた映像でした)


どこかでみたことありませんか?この建物。
実は「ラスト・サムライ」でも使っていた、日本の兵庫圓教寺でロケしたそうです。

今回、ちょいちょい、日本の寺院の回廊を使ったシーンが登場し、
たしかに唐代ちっくなものを探すと、日本の寺院のおもむきがもってこいなのですが♪
これがまた映画に華をそえていて、ほかの大陸の風景と違和感なくとけあっているのが見事。
それもこれも、侯監督が台湾の人だというのが大きいのかも。
こんな発想はコッテコテ大好きな大陸監督にはないわな~~~~。
古刹や自然の美しさをこれみよがしに、虚飾まみれにせず、
ありのまま、素朴に描けるのは台湾や日本の監督にしかできないことでしょう。
大陸映画でも唐代を舞台にした作品いろいろあるけど、CG使って、バカでかい宮殿とか
広くて、大ききゃいいのか(ついでにモブシーンの人数もハンパないので)多ければいいのか
とうんざりする映画が多いなか、
侯監督はしっかり時代考証をして、古めかしくも美しい唐代の雰囲気をしっかり伝えてくれているので、
やっとみたかった唐代モノ作品と出会えた喜びがありました。

とにかく8年以上もかかった労作。
撮影も何度も中止になったり、主要人物の演者さんたちはよくぞ最後まで
撮影につきあったな、すごいなぁと感心しきりです。
舒淇、張震はもちろんですが、妻夫木サンも!
(王家衛監督だと当たり前かもですが(笑))

わたしはとても楽しかったので、BD出たらゲットしちゃいそうです♡


ところで、最後に・・・・・。
この映画を観にいったら、杉浦日向子原作の「合葬」の予告をみせられたのですけど。

わたくし、この漫画大好きなわけですが・・・・・。
彰義隊はよせあつめの集団だけど、ええと、3人の主人公たちってみんな江戸っ子侍だったはずですよね?
江戸育ちの若者がもつ、そこはかとない洒落っけとか、まったく皆無なんですけど。
集団で歩いているシーンの私服!?が、ただのこきたない田舎浪人にしかみえないし。
・・・・・ヤバイぐらい、江戸侍らしさがなさ過ぎて、ついつい笑ってしまいました。

幕末モノというと、なんでもかんでも西国志士的テンションと決まっているようですが、
江戸産の志士はぜんぜん違うテンションなんで・・・・・。
せっかく杉浦さんの作品の映画なのに、嗚呼、がっかり。

だけど、なんか・・・・・新選組!の斎藤一(asオダギリジョー)がいるんですけどぉ!??
姿かたちが同じすぎて、ドキドキしちゃいました。
(斎藤、いつのまに彰義隊にからんでたんだ的な・・・・・・(笑))

以上おまけでした。
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by aroe-happyq | 2015-09-13 19:21 | 香港&アジア映画 | Comments(8)

永井尚志の評伝!!

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 高村直助 著

 「永井尚志 
 皇国のため徳川家のため 」

 ミネルヴァ書房


 出版社公式ページ→こちら

 アマゾン→こちら








師匠から発売を教えていただき、無事に本日発売日に読むことができました☆

といいますか、やっと評伝が出た!!!!!

いや、もともと伝記はあるのですが、私家版ということで書店店頭でお目にかかれぬものでした。
なのでアマゾンでポチれる、そんな手にとりやすいかたちでの評伝の出現が待たれるところでした!

ミネルヴァ評伝シリーズでは、すでに「古賀謹一郎」とか「栗本鋤雲」「塚本明穀」など
永井尚志周辺の人物の評伝が次々と刊行されているなか、ようやく・・・・・・ですが(汗)。
(前者ふたりはさておき、塚本さんのあとか・・・・・というのは、少しある(笑))

さっそく読んでみましたが、
そもそも著者の方は「小松帯刀」の評伝を書いたおりに永井を知って、興味をもたれたとかで、
どっぷり徳川愛まみれというわけではないのですが(笑)、
しかし永井の調査は身を以てその苦労を知っているので(現在進行中)、
本当に苦労されての執筆だったと勝手に想像しております。
にもかかわらず、たいへんに誠実に調査されていらっしゃり、
永井の人生を一冊でさくっとわかる本になっていました。

永井尚志に興味をお持ちになったら、ぜひぜひまずはこの本を手にとってください!
オススメです!

誰からも慕われる温厚な人物であること、そして素晴らしい功績の数々に関してはもちろんですが、
永井のもうひとつの魅力こと、
酒を愛し(ホントは煙草もね)、漢詩をよむ、江戸の風流人の部分もしっかり紹介されていて、
永井ファンとしては、嬉しいかぎりです。

この評伝を読まれて、さらにコアな永井情報を知りたいな、という方は、
うちのブログのカテゴリー「外国奉行ズ」をチェックしてみてくださいネ(笑)。
(しょーもない小ネタはマニアにおまかせあれ(爆))


ただね・・・・・ひとつだけ、どーしてもひっかかったんです。
この評伝の宣伝ワードなんですが、

龍馬とは「ヒタ同心」、変革と共鳴した異色の幕臣。


って、やっぱり永井でも坂本龍馬出さないとダメなんですか!?
せめて、側近なんだから、徳川慶喜出してくださいよぉぉぉお
(百歩譲って勝海舟とか!榎本釜次郎とか!いるじゃありませんか!西国人使わなくてもさ)
とこれだけは、本を手にとった瞬間、
「嗚呼・・・・・ミネルヴァさんあなたもですか」と肩をおとした次第。
そう考えると、坂本龍馬出さなかった大河「徳川慶喜」はなんて偉大な幕末ドラマだったことか!(笑)

というのはさておき、

次こそは評伝「岩瀬忠震」、待っています!!!

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by aroe-happyq | 2015-09-10 18:16 | 外国奉行ズ | Comments(6)

春画展 @永青文庫

いよいよ今月19日からはじまる、「春画展」。

楽しみに開催を待っているところですが、いつのまにか素敵な公式サイトが出来ていました。

公式サイト→こちら

日本ではじめて開催されるらしいです。

ようやく春画を、江戸の文化を知る史料(笑)そして芸術作品としてみる土壌ができた
ということでしょうか。

わたしなど、それこそ歴史好きとして、中学の頃から本屋さんや図書館の美術コーナーで
堂々と眺めていたのですが・・・・・。誰もとめなかったんですけどね・・・・。
(だって、いろいろ×××とか△△なども誇張されているし、いわばファンタジーみたいな世界というか、
江戸の人はいざしらず、20世紀以降の人間はムラムラしようがないし(笑))

ま、こうして春画をテーマにした展覧会が開催されるのは、嬉しいかぎりです!

これを機会に、さらに春画について学びたいと思います☆
(ただ・・・・・せっかく大盛況だった大英博物館の春画展の流れを汲んでいるなら、
もそっと大きな美術館でドーンとやってくれたら・・・・。江戸博とか・・・・・。
永青文庫、ちょっと会場が狭いんだなぁぁぁぁ・・・・・・)

あ!
徳川の城展のこと、記事にしていませんでしたーーっ(汗)
いろいろ楽しかったのですが、やはり「江戸城展」でもおめにかかった、
万延度の江戸城図が巨大バージョンで登場しており、
ずーーーーーーっと眺めてしまいました。
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by aroe-happyq | 2015-09-03 17:39 | 江戸東京あれこれ | Comments(2)

アジアンエンタメ&お江戸後期。外国奉行や長崎海軍伝習所がご贔屓☆ BYはな。


by aroe-happyq