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東都アロエ

ヒストリーチャンネル 海と日本 水野忠徳登場!

ヒストリーチャンネルはあんまりチェックしていないチャンネルなのですが、
「波止場から」がきっかけで今年の正月がかなりみちゃいました。
某大河の影響で、幕末番組が多かったというのもあったのですが、
元旦からきました!!!!
天はまだ外国奉行を見捨て給うてはいなかった!!!!


海と日本 16回 幕末の外交決断 サムライたちの小笠原諸島

衛星チャンネルのオリジナル番組ということで、
かなりゆるめのドキュメンタリーだったりしたのですが、
小笠原諸島が今、
日本の領土であるのは水野忠徳のおかげだった

という感謝の言葉がちりばめられた内容でした。
中公新書の『幕末の小笠原』の著者田中弘之氏が何度も登場し、
幕末にアメリカとイギリスと小笠原の領有権を争った日本政府の決断をメインに
すえた番組だったので、2日の夜は録画をみて、とっても楽しかったです!!!
かつて「世界不思議発見」で登場したわすか数分とは違い、
水野(今回は西洋の絵・・・・・・なんか二重まぶたな人)さんプチ祭りでした。
(ちょこっと安藤対馬守も登場)

こちらの水野さんの番組、なんだかyoutubeにUPされてるみたいですヨ☆
(ホントにゆるいドキュメンタリーなんで核心にむかうまでが、長いっす。
ご辛抱のほどお願いつかまつります)


ついでに17回の「吉田松陰 ペリー暗殺を謀る」というのも、
楽しく拝見しちゃいました。
「アメリカに連れてってほしい」とペリー艦隊に密航しようとした、吉田寅次郎さん
と金子さん。逮捕後の供述では「アメリカに行きたかった」と繰り返し言ってた
わけですが(『幕末外国関係文書』でも佐久間象山とこの吉田さんの調書が載ってます)
この番組では、密航の目的はアメリカに行くことではなく、実はペリーを刺殺したかった
というなかなかスリリングな内容でした。
地上波の適当な日本史ねつ造番組と違い、再現ドラマもなく(爆)、研究されている
数人の方々へのインタビューを中心にまとめられた非常に真面目な番組でもあり、
また吉田松陰の日頃の性格・思想からして、アメリカに行きたいとか世界を見たいとか
・・・・・・たしかに言いそうにない(爆笑)点からも、とっても納得のいくものでした。
この説を主張している研究者さんは、密航前の松陰と肥後の宮部鼎蔵との書簡から
ペリー暗殺の本意を読み解いたとか。宮部か・・・・・・なるほど、みたいな(爆)。
さらにその後の吉田松陰の詩への讃に「荊軻(けいか)」の文字が多数あるとか。
(荊軻というのは秦の始皇帝を暗殺し損ねた、中国史では超有名人です)
周囲の人はペリー暗殺の目論見を知っていたというわけです。
こちらのほうが、
いつもの過激な攘夷論者の松陰先生らしいじゃありませんか!(笑)
(もう~~~このテロ好き♪みたいな・・・・・・。あ、ワタシはテロ大嫌いです、ハイ。
なので松陰門下、全員苦手っすっす~っっ)

ま、もしそうだったら職を賭して親友の佐久間象山&吉田寅さんの助命に動いた
川路聖謨さんの立場がないッ、かもしれませんが(爆)。

それにこの番組、なにが素敵って番組の前半ずーっと阿部正弘の外交方針を
丁寧に解説し、彼の苦悩の決断を高く評価している点です☆
(使い物にならない役人を一新するために、選ばれ抜擢されたメンバーとして
岩瀬や川路、勝なんかの紹介まで。なかなかわかってる番組じゃありませんの・笑)
ちなみにこちらはyoutubeにはなさそうです(笑)。


・・・・・・地上波ではいっこうに評価されない幕臣メンバーですが、
衛星のほうではじわじわときてます!
Commented by 早々 at 2010-01-05 22:36 x
残念ながらヒストリーチャンネルが見れません。阿部正弘の外交方針の解説と苦悩の決断ですか。英明な阿部正弘には惹かれます。
Commented by はな。 at 2010-01-06 09:56 x
早々さん、こんにちは!
基本的には吉田松陰の回なので、松陰ネタだらけなのですが、
そんななかでも、阿部さんを評価してくれているとやはり嬉しいです(笑)。
この阿部伊勢守存命中とその後の幕末の世の中の荒れ様をみるだけでも、阿部の政治家としての手腕はおのずとわかります。もちろん阿部個人だけの功績ではなく、阿部を支えた多くの人々のおかげでもあるのですが、それもこれも正弘さんのお人柄ゆえ。やはりトップの人徳は大切なものだと思ったりもします(と、阿部さん贔屓発言で〆るのであった・笑)☆
Commented by 小夜 at 2010-01-12 15:49 x
遅ればせながらコメントさせてくださいー。
二重パッチリの水野さん、なんだか日本人離れしてて南の島がお似合いな風貌でしたね(笑)。「小笠原開拓に当たって水野等幕末の侍が持っていた強い意思と実行力は日本にとっての幸いであった」とナレーションされていてすっごく嬉しかったですv
Commented by はな。 at 2010-01-12 17:31 x
小夜さん♪いらっしゃいませ♪♪
>二重パッチリの水野さん
くっきりすぎる二重のお目々にちょっとやられました(笑)。か・・・かわいいな、みたいな(爆)。

>「小笠原開拓に当たって水野等幕末の侍が持っていた強い意思と実行力は日本にとっての幸いであった」
このナレーションは久々に魂にきました!泣きましたです、元旦から(笑)。
こういう言葉が地上波で流れる日がいつか来ることを祈るしかありませんが、衛星放送であっても今の状況下では本当に嬉しかったです。
by aroe-happyq | 2010-01-04 10:46 | 外国奉行ズ | Comments(4)