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東都アロエ

2010函館旅其ノ三 箱館奉行所②

引き続き復元された御奉行所です☆





再現ゾーンの四之間~壱之間を通り、順路どおりにすすみました。

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壱之間から廊下をまたいで、ひとつめの部屋は、「武器置所」。
とくに武器が置かれていないけど、そういう部屋みたいです(笑)。


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「武器置所」の隣が「表座敷」。するとここにも掛軸が。

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こちらは最後の箱館奉行杉浦兵庫頭の書。
この人の「箱館奉行日記」(翻刻あり)は有名であります☆


で、ここから中庭を臨む廊下を渡って次のコーナーへ。

ちなみにここまでのゾーンの釘隠しは以下のかたち。
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格式の高い部屋にはこれが使われているとのこと。


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中庭からの太鼓櫓はなかなかステキな眺めです。

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中庭に溝がつくられていて、水でも引くのか・・・・・・??


で、
中庭を越えると、釘隠しは以下のかたちになりました。
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こちら北側の部屋は「御役所調役」や「同心組頭・同心使役詰所」
「足軽詰所」などがあったようです。
で、こちらのゾーンは「歴史発見ゾーン」や「映像シアター」などがあり、
この奉行所の歴史の解説や復元工事の映像などが上映されておりました☆

順路的には「御役所調役」のある「歴史発見ゾーン」へと進みます。

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奉行所の構造です。

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そして奉行たちの紹介。

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むむむむ??竹内と村垣は顔写真ありなのに、
堀織部正の写真がないぞ???

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もちろん函館でも堀織部正のこの写真のことは知られておりました。
『函館学ブックレット 7』によると2008年3月、北海道新聞で
外国奉行写真のこの人物が堀さんであることは報道されておりました。

この濃い顔では
なにか不都合でも??(笑)



さて展示に戻りまして。
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↓この人物をモニター下のポイントにおくと、その人物の解説がみられる。
もちろん、堀さんはいない(爆笑)。
最後のもひとつ最後の箱館奉行永井玄蕃もみかけなかったやうな(笑)。
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隣の映像シアターで日本の匠の技に惚れ惚れして、ちょっと外側の廊下へでてみる。

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駐車場ではなくて。

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だったりします(笑)。


さてここからあの問題の階段の探索をいたしました。

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そこはひっそりとしておりました。

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二階へ続く階段、発見!
(どんぐりが落ちてきそうな・・・・・・)

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たしかにこの急な階段はなれない人が上がるにはちょいと危険かもしれない。
でも彼らは上で事件が起きたとき、この階段を大勢で駆け上がったのですね(笑)。

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あの上にアノ四畳半があるはず!!!
(六畳部分が事務室、隣の四畳半が釜次郎氏の部屋だったとのこと)
あの「榎本総裁二階四畳半事件」の舞台が~~~~。

しかしこのまるで屋根裏部屋に続いているようなこじんまりした階段を
榎本総裁が書類を持ってトントンとあがったり、降りたりしていたわけですね。
(となりの事務室に用のある人と狭い階段を譲り合ったり・笑)


一方こちらは太鼓櫓。

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これ、柱ではありません。
階段の裏側です(笑)。梯子に近いような階段ですね~~~。

太鼓櫓というと『組!! 土方歳三最後の一日』でろまんちな二人が
上がってましたネ。
復元された奉行所の純和風な世界をみてしまうとあのドラマがファンタジー
だったことを思い知らされますが、あれはあれでいいのであります☆

ただこの太鼓櫓の上で酔っぱらうと、
素敵な階段落ちが待っているかもです(汗)。

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見学コース以外も激写(笑)。

さていよいよ最後の「建築復元ゾーン」。
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この奉行所を復元するにあたり、発掘調査した文献や写真を展示。

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こちらも発掘された瓶。
儀式的な意味で埋められていたものらしいです。

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外に出ました。こちらは内玄関(出口)そばの井戸。
もちろんなかはカラです(笑)。

ではここであらためて外観を眺めましょう☆

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裏側のほうはなんだかいろいろ工事していましたので、
なにか増えるかもしれません。
どんどん復元されていくと面白いかも☆

それからちょっと脇の新しいものといえば。

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なかなか細かいです♪

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前回の旅で紹介したものはなるべく外しましたが、
五稜郭を建築した武田さんだけは外しません☆
今回も顔が小金にぴかぴかでした(笑)

マニアとしては入館の際に配布している館内のご案内冊子だけでは
物足りないので、ぜひぜひもう少し裏側の部分の復元などが進んだら
2006年の発掘調査の報告なども含んだ、これで奉行所の歴史と復元がわかる!
というような、図録みたいな形の奉行所本をつくってほしいナと思いました。
きっとできるだろうと思いますが、期待しております。

さて、前回の旅で訪れておきながらメモリー容量一杯でうっかり消して
しまった、あの場所へ再訪し、今回は画像も持ってかえってまいりました。

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伝承によれば、箱館戦争当時に亡くなった土方歳三&伊庭八郎両氏を
埋葬した場所といわれる「松の木」です。

奉行所が復元されて、建物からの位置を確認すると近い場所だったのですね。

言い伝えでもなんでも、手を合わせてまいりました。


では最後に空から眺めてみましょう!(笑)

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五稜郭タワーから。

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やはり建物があると、五稜郭全体がシャキっとします。

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これが当時の御奉行所。
まだまだ完全復元までの道は遠い(爆)。


そしてこのレポもまだまだ続く!(笑)
(よろしければ最後までお付き合いくださいまし☆)
Commented by elma at 2010-09-13 22:41 x
はな。さん、こんにちは。
箱館奉行所、素敵ですね!
ぜひとも、出来れば五稜郭祭の時を狙って行きたいです。
噂の切腹未遂現場ですが、
階段を上がってすぐ...廊下もないに等しい場所だとは!
十人の番士さんの内4人ぐらいは、階段に溢れ出していそうですね。
Commented by はな。 at 2010-09-14 11:11 x
elma さん、こんにちは!
>出来れば五稜郭祭の時を狙って行きたいです。
それはサイコーだと思います☆ぜひ実現してくださいまし!

>階段を上がってすぐ...廊下もないに等しい場所だとは!
執務室とは名ばかり・・・の屋根裏部屋です(爆)。

>十人の番士さんの内4人ぐらいは、階段に溢れ出していそうですね。
部屋が狭すぎて酸欠の恐れがあるようなっっ。
居場所がなくて階段に座っていたり、なんてこともありそうです(笑)。
いずれにせよ、釜さんの思い詰めた気持ちとはウラハラに、
やはりこの事件はコメディにしかみえないのがツライところです。
Commented by Aki_1031 at 2010-09-15 19:39 x
なんとか奉行所レポに追いつきました…ぜえぜえ。
建てたての木の香りや全体的に明るい印象の
素敵な奉行所でしたよね~。
でも、それ以上に人が多すぎて(しかもちょうど団体に当たったワタシ…)
いかにして人を取らずに内部を撮るか、に集中するあまり
内部構造を把握しないまま終了してしまった感が否めません(泣笑)。
ああ…このブームが去ったら、もう一度改めてじっくりと
見てみたいけど
そんな時間と¥があるのか?>ワタシ(滝汗)。
Commented by はな。 at 2010-09-16 10:52 x
Akiさん☆
>建てたての木の香りや全体的に明るい印象の
素敵な奉行所でしたよね~。
いや~~素晴らしかったです。
たぶんだんだん古くなって渋い色合いになるとまた新たな魅力が醸し出されると思うのですが、新築の奉行所は味わって損のない格別さでした!

>いかにして人を取らずに内部を撮るか
そうなんですよねっっ。わたしの場合は平日で少ないほうだと
思うのですが、元気のよいお子ちゃまがすぐ写ってしまって~~~(汗)。苦心しましたっっ。

>そんな時間と¥があるのか?
まったく同感ですっっ。
最近、史料や史料本に投資しすぎてマジでヤバイっす・・・・・・。
次に御奉行所とお目にかかれるのはいつのことやら(笑)。
Commented by 自由 at 2010-10-17 01:36 x
特別に許可を得て太鼓櫓に上りますした。、階段ではなくはしごそのものです。ただし資料がまったくないため、当時の復元ではありません。また一番上も狭く、榎本が執務をしたり、住まいとして使用することはまったく不可能です。函館湾の外国艦隊の動静を探るための望楼の役割が主ですので、人が2から3人立てるスペースです。
Commented by はな。 at 2010-10-17 09:33 x
自由さん、貴重なお話をありがとうございますっっ!!!
太鼓櫓ははしごなのですね。
>ただし資料がまったくないため、当時の復元ではありません。
明治のさまざまな証言で登場する2階の6畳&4畳半部屋も復元はされなかったのですね(こちらは太鼓櫓とは別のようです)。
なんだか寂しいですが、資料不足のなか復元していただけただけでありがたい限りです。
by aroe-happyq | 2010-09-12 19:34 | 箱館または釜さん | Comments(6)