井伊大老 @慶喜

CSでちょこちょこっと放映されている、
しかも人気のない徳川方の大河「慶喜」の、自分勝手な記事を綴っているだけ
なのに、アクセス数がどっと上がってびっくりです(笑)。
日本のどこかで、大河ドラマ「慶喜」を楽しんでいる同志のみなさまが
おられると思うと、本当っっに心強うございます!!





今年R馬伝なんてハリウッド式だかなんだか知らないですけど、
アングロサクソン的で21世紀の暗雲そのもの、なんでもかんでも善悪に分け、
小汚くて(19世紀ロンドンの場末かここは!?みたいな)、
幕末をバカにしたよーなドラマをやっておりましたが、
なにもかもいけませんでした。
いっぽうの「慶喜」は地味ですが、日本人がかつてもっていた中庸の世界です。
善悪でははかれない、グレーな人々がグレーでいいじゃないかという、
温かくももの悲しい、和の世界。
水戸斉昭風にいえば(爆)、大和魂(やまとごころ)のあるドラマです。

ワタシはどんなに古くさいといわれようが、R馬伝ステキ♪とかいう人と
お友達にはなれません(笑)。
「慶喜」ステキ♪という人とじっくりと語り合いたいです☆

しかしこの「慶喜」。
13話までみてきて、よーくわかりました。
このドラマは幕末初心者向けではありません(断言)。
かなり上級者向けかと存じます。
そもそも慶喜のドラマなので、かなりハイレベルな政治情勢を扱うので
普通にややこしいわけですが、
それぞれのキャラが相当深い表現をしているにもかかわらず、説明がないのです(笑)。
ドラマ部分でも楽しめますが、このキャラたちの事情を知っていると
10倍以上楽しいので、初心者にはイヤホンガイドが必要っっ。

たとえば、日米通商条約調印を渋る大老井伊直弼に対し、
井上信濃守&岩瀬修理(←おいおいまだこのドラマじゃ肥後守じゃないのさ)
が調印の延期ができない場合は?と迫り、「どうしてもやむおえない場合は」
と勅許なし状態での調印容認の言葉を得るシーン。

外国奉行スキーなら、この時の岩瀬と井上がすでに命を賭けて決意し、
条約を調印すると覚悟していることは知っているけど、
ドラマではとくにそういう覚悟を語るシーンはなし。
だけどどーみてもこのドラマの二人はそういう覚悟のある様子なんですね。
(その直後のシーンで、さっさと調印してましたけど・爆)
↑この時の様子に関しては、ニューヨークタイムズの記事から書き起こした
こちらの過去記事をごらんください→こちら
・・・・・・とてもじゃないですが、ハリスに押し切られましたという二人ではなく、
なんか意気揚々と調印しているんです。これがホントのホント。
このドラマでも短い調印シーンでなんだかこういう雰囲気が出ている気が
するのは、わたしの目がすでにファンタジー化しているせい???(笑)

というシーンをみるだけでも、このドラマを最大限楽しむには、
やはりイヤホンガイドが必要ではないかと思うわけです(笑)。

ひとつだけ、イヤホンガイドなど関係なく感激できそうなシーン。
それは条約調印が成って、祝砲(アメリカの軍艦から)が江戸湾に轟きます。
(この大河の井上と岩瀬は祝砲にびびったりしませんヨ)
この祝砲が江戸城にも聞こえる!
そうか~~~~この距離感はドラマじゃないとわからない!!!
御用部屋の井伊たちの耳にも届く。慶喜にも、水戸斉昭にも届くんです。
この演出は素晴らしい!!!
ちょ~~~~~~っとジーンときましたです☆



さて、前後しましたが、井伊直弼、堂々登場です。
杉良太郎演じる直弼については98年に本放送をみていた当時からすごいインパクト
があったので、よく憶えていたほうですが、
井伊直弼について数冊の本を読んで、あらためてみると、

めちゃめちゃ直弼です!

杉サマすごすぎ!
座ってるだけで重厚で、愛牛そのもの(直弼のニックネーム)なんですよ~~~~~。
(直弼本人ほど太ってませんけどね・笑)
登場したとたん、とんでもない長い台詞で自分の立場と存念を語るわけですが、
その口調(とっても重いんですっ。いつもの杉サマではない!)といい、
内容といい、超名門の溜間詰筆頭ですがなにか?というイヤミ(爆)なオーラと、
直弼なりの悲愴な(命をとられてもかまわない)覚悟がもうもう直弼そのものです。
(今にもダースベイダーのテーマがかかりそうなキャラでもありますが・爆)
ま、覚悟はいいけど、この後徳川の御為といいつつ、やりすぎてしまう人
なんですが、そのやりすぎそう感がすでに漂っていて、コワイです~~~っっ。

でその直弼に目の敵にされる斉昭の子、主人公の慶喜ですが。

前々回の記事の消えてしまったところで語っていた内容をあらためて書きますと、
なぜうちのブログであんまり慶喜に触れないのかと申しますと。

このドラマの慶喜は『慶喜公伝』の史料編まで網羅しているキャラ作りで、

パーフェクトすぎて、ツッコミどころがない!んです。

12年前の大河の主人公を演じる俳優さんはえらい!
「シナリオしか読みません」な昨今の方々とちがい、これはかなり慶喜の資料を
読み込んでいるとみましたぞっっ。
(たくさんあるからたいへんだったと思います)

しかも演じているのが、本木さんではありませんか。

もうね、惚れてまうやろ-!@Wエンジン

って感じです(爆笑)。

やっぱりイケメン大河はアリ!!だと思いますが、
ただし!!!こういう内容のしっかりした大河に限ります☆


というわけで、98年にみていた当時、なんだか印象の薄かったこの大河、
ひょっとして当時の自分があまりに幕末初心者だったから!?みたいな???(笑)。
・・・・・・そんな気がしてまいりました。
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by aroe-happyq | 2010-12-10 11:26 | 慶喜@大河 | Comments(2)
Commented by きりゅう at 2010-12-11 10:30 x
はな。さんの解説を聞くだに、見たい!!気持ちが募ります。
が、うちではCS見られない~~~!!(号泣)

ということでイロイロ悲しい、いまだにブラウン管TV族です。
Commented by はな。 at 2010-12-11 18:37 x
このドラマはぜひともNHK地上波で再放送してほしいです~~っっ。
なんだかもったいないーっっ。


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