2011年 03月 15日
東京の恥。
震度3とは思えないパワーで、焦った人も多かったのでは?
わたしは寝ぼけていて、ついに例の東京直下が来たのかと勘違いし、
焦るどころではなく、超びびりましたっっ。
で、その東京都の石原慎太郎知事がまた、暴言をはいた。
「我欲で縛られた政治もポピュリズムでやっている。
それを一気に押し流す。津波をうまく利用して、
我欲をやっぱり一回洗い落とす必要がある。
積年にたまった日本人の心のあかをね。やっぱり天罰だと思う。
被災者の方々はかわいそうですよ」
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その後の記者会見で、
「天罰」の意味について、
「日本に対する天罰だ」と釈明したが、
やがて「撤回し、深くおわびします」と謝罪にいたった。
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そもそも今回の石原のいうところの「天罰」というのは、
古代中国の陰陽五行説ともとにした「天子思想」のうち、
天子=皇帝(施政者)が天の徳にかなわぬ政治をおこなっていると、
天が災害をおこして施政者の不徳を戒めるという「天譴災異思想」がもと。
この思想は中国から日本にもたらされ、歴代の天皇や将軍家など施政者に
受け継がれてきました。
つまりもし天罰だというのなら、
それは国政や都政(つまりは都知事)自身にむけられたものでなくてはならない。
つまり被害にあった人々はなにひとつ悪くなく、政治の不徳の犠牲になったので、
責められるのは施政者のみのはず。
石原都知事も、こういうことを云いたかったのだろうとは思いますが、
ぜんぜん言葉が足りません。
いちお、本職が作家さんだし、言葉が足りないのは最悪ですよねっっ?
それも都政を12年も預かり、混乱ばかりさせてきた自分の不徳は棚にあげて、
まるで他人事のように発言して、多くの人々に不快感をあたえてしまうとは。
都民として、本当にお恥ずかしいっっ。
しかもこの人、
急に引退を翻し、都知事選に4選出馬するらしい。
どこまで晩節を汚すやら。
我欲にまみれているのはどなたかしら、であります(笑)。
被災にあわれた皆さまにあらためてお見舞い申し上げます。
そして東京の不心得な知事をどうかお許しくださいまし。
日々明らかになっていく被害の大きさに、言葉を失ってしまい、
自分にはなにができるだろうかと考え込んでいます。
そして大きな津波被害をうけた福島の原子力発電所の現場で
被害の拡大を食い止めようと働いておられる作業員のみなさんに
「よろしくお願いします」とただ手をあわせ、祈ることしかできませんが
ひたすらに祈っております。