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東都アロエ

用の美ー提重と携行品 展

四ッ谷にある新宿区立 新宿歴史博物館で開催中の
「用の美ー提重と携行品」 展に行ってまいりました。

江戸後期~明治大正にかけて作られたお弁当箱や、
旅に出るときに身につけた携行品など同館所蔵品の展示で、
なんと無料です(つまり小さい展示スペースではある)。

とにかく、江戸期のお弁当箱がみたくて(笑)、馳せ参じたわけです☆

用の美ー提重と携行品 展_d0080566_938516.jpg

↑新宿歴史博物館 アクセスその他は→こちら

日本はなにせお弁当文化がさかんです。
展示には腰弁当をはじめ、
ひょうたんや楼閣のかたちの弁当や、蒔絵がこれでもかとほどこされた重箱弁当
など機能性のほかに当時の遊び心が偲ばれる、面白い弁当箱がたくさんありました。

お花見は町人はもちろん武家(大名・旗本問わず)にとっても
大好きな季節行事。それ以外にも、郊外へピクニックへ行くのが大好きだった昔の人々です。
そこで大切になってくるのが、お弁当箱にいかに趣向をこらすか(笑)。
提(さげ)重こと野弁当も形がいろいろ♪

なかでも驚いた重箱弁当は、明けてみるとざるそばを
(ざるがちゃんと敷かれている)
入れられたり。おつゆも水筒のような容器がある。
つまりそば弁当となるわけですが、そんなしてまでそばを喰いたいのか・・・・、
(乾いてぱさぱさになりはしないのだろうか!?・笑)
とそば好きすぎる!と呆れてしまいました(爆)。

そしてもちろん、携帯用の酒器も充実。
こまかい収納品をつくらせたら、日本人はすごい!
ということをお弁当用酒器をみてあらためて感じました。

展示されていた弁当箱を眺めて、
この弁当箱をどんな人達が使ったのだろうかと想像しながら
まわったら、たった1部屋なのに随分時間をくってしまいました。
この展示は8月19日までの開催です。

せっかく久しぶりにきたので、常設展示(300円なり)もみてきました。

用の美ー提重と携行品 展_d0080566_1071616.jpg

↑撮影OKブースにあった、内藤新宿の模型
(向こうにみえる寺院は太宗寺。内藤家の菩提寺で当時はそれはそれは大きかったよし。
わたしとしては、十二社付近(今の西新宿)へ花見にでかけた阿部正弘&奉行一行
が昼餉をとった寺、として記憶されております(笑)
手前の川は玉川上水です)。

開館したてのころ訪れた記憶があるのですが、
当時は近代の展示が多くて、あんまり面白くなかったイメージがありましたが、
(どんだけ近代に興味がないんだ!?みたいな)
江戸時代の展示が増えたようで、今回は楽しめました(笑)。

そこで十二社界隈で有名だった花園(今の向島百花園みたいな感じです)
の位置を記した地図があって、かつて芝公園でみかけた「銀世界」の場所を
特定できて、思わず感激♪しました。
(後日、現場にいってきましたです)

見終わってふと気づいたんだけど。
新宿区って、区内に試衛館があったわりには、
「し」の字も出てこない。
かといって、ほかにこれという一押しもない(笑)。
歴史博物館もお客さんを呼ばなきゃやっていけない時代になりつつあるのに、
わりとのんびりした博物館でありました☆
Commented by きりゅう at 2012-06-28 00:45 x
四谷に居候してた時によくお邪魔した博物館です~。
ワタクシ、ここではじめて「追分」を知りました(^^;)

おそばの弁当は、
食べる前に一緒に持って行った酒をふりかけてほぐして食べる
と聞いたことがあります。
(下戸のことは考えてないのね、つまりは……ハハ)

しかし4.5年前と記憶する入館料は200円だったんですが
上がったんですかね~~?
Commented by はな。 at 2012-06-28 10:28 x
>酒をふりかけてほぐして食べる
おお!!コメントを読んで思い出しました!
そうですよね!!!
だって江戸の人はつゆの代わりに酒にそばを浸して
食べちゃう人達ですものね!
(そばの香りがうつってそば酒になるから一石二鳥だとか(笑))
・・・しかし。
本当ぉぉぉぉに下戸の人に生きづらい世界ですなぁ、江戸は。
(下戸の人はぱさぱさのそばを喰えとでもいうのでせうか)

>入館料
最初にいったころは200円よりも安かったような記憶があります(笑)
by aroe-happyq | 2012-06-27 10:24 | 江戸東京あれこれ | Comments(2)