2017年 02月 12日
「漂流ものがたり」@国立公文書館
写真撮ってきたのですが、新しいPCにしてからいろいろ不便で、取り込むシステムを構築し次第、
順次アップしていきまーす!(忘れたらすいませんっっ)
日本の漁師さん、たまに武家の人(昔は遣唐使もいたっけ)は四方を海に囲まれているので、
天気の具合で遠くへ流されてしまうリスクが大きいのですが、
流されて、どこの国へ辿り着くかで、生死にかかわる運みたいなものが問われることを、
今回の企画展でよくよく思い知りましてございます(汗)。
運否天賦って言葉が深く胸に突き刺さりました……。
まず、韃靼(のちに清国をつくる女真族系の国ですね。今の北朝鮮あたり?)はいけません。
現地の人がやっとこ上陸した漂流者を殺害したりします。
それに比べて、今の台湾や東南アジアは、今回の記録では、たいへん漂流民を厚遇してくれ、
日本へ帰国できた割合が多いようです(遣唐使の時代には、殺されたりすることもあったような記憶が)。
これとは別に無人島に辿り着いてしまうというケースもなかなか厳しいな……と、
展示をみながら、自分ならどれだと助かる可能性があるか、そんな切実な気持ちになってしまいました。
展示では、逆に外国人が日本へ漂着してしまうケースも紹介しておりました。
戦国時代には、西洋人の漂流船を襲って、金品を奪っていた日本人も、江戸時代になると
人道的に対応しており、ホッとします。やはり平和な世の中がいかに大切かを、
こんなところでしみじみ感じてしまいました。
そして、「北槎聞略」!!
大黒屋光太夫の記録です。今回の展示の目玉はこれではないかと!
ロシアから戻った大黒屋光太夫が、幸せな晩年を過ごした旨、
10年前に拙ブログで紹介しましたが、それがこのたびの企画展でもしっかり紹介されていて、
すごく嬉しかったです。
昔の小説のイメージ(映画にもなったしね)はなかなか消えないけど、
これからもコツコツとこうして本当の姿が史料とともに紹介されていくことを願うばかりです。
(うちのブログも、これからも頑張ります!)
御家人&旗本展のような異様なテンションではないものの、
今回の展示も、とても素敵でした。
図録はありませんが、フラッシュ禁止ながらも、撮影がOKなので、
カメラ持参でいらっしゃることをお勧めいたします!
ポケモンGOのトレーナーさんは、北の丸公園や皇居東御苑への散歩もあわせておすすめです。
公文書館周辺は、けっこうレア系ちゃんが出現しますヨ!
目当てはもちろん「北槎聞略」です!!
でも、ほかのも面白かった~~!!
ただ
お客さんが異様に少ないのがちょっと哀しかったのですが
でも、混みすぎてもゆっくり写真撮れないし~~。
ファンって複雑ですね~~(笑)
おかげで、写真をゆっくり撮れたのですが、
お客さんが少ないのも寂しいですよね!
日本は海に囲まれているので、
流されてしまう、流されてきてしまう例がたくさんあって、
実に面白い展示でした。
でも、そろそろ旗本御家人シリーズの展示も
待っているのですが~~~っ。
(来年あたりは、
どーせ明治維新モノだらけになりそうなので、
今年ぐらい、江戸モノやってほしいなーと)