2006年 11月 16日
幕末から明治、そこに生きた人々~古写真で感じる当時の日本~をみて想う
会場は二つの部屋に分かれていて、
ひとつは当時の外国人向け観光写真(彩色写真)による日常写真コーナー。
もうひとつは、遣米使節団江戸城など当時の報道的写真コーナー。
面白かったです!いい企画展でした。
もちろん釘付けになったのは、報道写真コーナーでした。
堀織部正とともに箱館奉行をした村垣さんを写真でみられた!!!
小栗上野介さんもいた!!!
どちらもふつーのおじさんだった!(爆)←そんな感想かい
でも、遣米使節団がブロードウェイで盛大に歓迎されて、
パレードのなかに埋没しちゃっている写真にはちょっと複雑な想いがしました。
このときの正使は新見さん。
ですが、この使節団を派遣する提案をハリスにしたのは、岩瀬忠震でした。
彼は自らが正使、副使には永井玄蕃尚志・・・・のつもりで、
永井と共に随行員の人選までどんどん準備を推し進めていました。
ところが安政の大獄で二人共々、失脚。
(岩瀬が左遷のあと、永井と水野忠徳といくという計画もあったけどそれも×)
結局、代理のような形で新見さんたちがいったわけでした。
もしも安政の大獄さえなければ、井伊直弼と対立がなければ、
あのパレードで、アメリカの人々も歓待を受けていたのは、
岩瀬と永井でした。
とくに岩瀬は本当に世界をみてみたいという気持ちが強く、
どんなに楽しみにしていたことか。
そして彼の世界でも通じるエスプリさくさくのジョークが
アメリカの新聞を賑わせたことでしょう。
(彼がこの当時に世界に紹介されていたら、
「ジョークのわからない日本人」というレッテルはなかった!(爆))
という経緯を思い出したら、この写真をみているのは
ちょっと辛かったです。
そして、
とんでもなく男前だという噂の岩瀬の写真、みてみたかった~~~。