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東都アロエ

今日は226事件の日

うちの老父はこの日、まだ子供だったけどなんか覚えている、という。

当時、御府外のとある街で大きめの商店を営んでいたうちの先祖だが、
その日は雪が降っていて、とんでもなく寒い日だったとか。
店のなかで老父(子供)が遊んでいると、煙草や雑貨を買いにくる馴染み客が、

「なぜだか知らないけど、四谷見附からむこうへは行けないんだよ」
と店番と話しているのを聞いたそうな。

店番は、
「へえ」

「なんかあったらしいよ」

「ほう」

・・・・・・・・・・・・・これだけだったそうです(爆)。

そしてとっても静かな一日だったらしい。

もちろん報道管制が敷かれていたというのもあるけれど、
速報性においてはテレビに勝るものはないようだ。
当時は新聞がメインだから、事件の全貌(真相ではないけれど)が
庶民に知れたのは二日、三日、もっとたってからだったという。

昭和史の一大転換点の大事件も当日はそんなものなのだろう。

だけどその静かさがかえって怖いという気もする。
by aroe-happyq | 2007-02-26 19:55 | 江戸東京あれこれ | Comments(0)