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東都アロエ

歴史のもしも

BS11で放送中の「歴史のもしも
日曜日の11時台にやっているときは毎週のようにみていたのですが、
8時台になってから、録画を忘れるようになっておりました。
で、前回は27時間TVをみていて篤姫さえ忘れる始末、
とうていこの番組の録画など・・・・(涙)。

しかし再放送を録画することができまして。香音里さんありがとう!!>私信

さて、待ちに待っていた今回は・・・・・。

もしも諸外国が五稜郭政府を承認していたら

毎回、歴史の夢を語り合うこの番組に、ついに釜さん登場!パチパチ☆

司会は 麻木久仁子さんと安田清人さん、
ゲストは 富樫倫太郎さん、榎本隆充さん。

富樫氏は函館のかた。こちらの地元には不人気な釜さんであります。
のっけから「(五稜郭政府の存在は)函館にとって災害だった」
「でも今じゃ観光名所」と辛口トーク。
この番組は1時間、頭のなかを妄想いっぱいの夢畑にするのが常ですが、
なにやら心配に・・・・(笑)。

恒例の履歴書コーナーからはじまりました。もちろん榎本釜次郎の履歴書です。

趣味    米のスープ(酒)

自己PR  愛妻家 ヨーロッパ留学経験有り

ニックネーム 万能人


ゲストの榎本氏の「趣味(お酒好き)だけは受け継ぎました」という発言に、
なんだかめちゃめちゃ受けました(爆)。

それから榎本氏が持参された
榎本釜次郎の獄中詩、文章などなどのコピーが披露されました。
(いつか本になったら、嬉しいのになぁぁぁぁぁ)
獄中詩は講演でも有名なあの詩(「国為」に・・・横書きのある)でしたが、
石鹸の作り方論文(きれいなアルファベットの綴りですね)のなかの、
石鹸をつくる図???みたいな絵がありまして、それがめちゃ可愛い絵でした(笑)。
この絵をみて、司会の麻木さん「親類のために書いたこの石鹸の作り方が
、のちに某化粧品会社にいったという話もありますが・・・」って、
さすが雑学王~~~~!!!(笑)
「榎本武揚は一説では日本のダビンチと言われていると・・・・」
などなど楽しい話、そして簡単な戊辰戦争のおさらい、
そして五稜郭政府の顔ぶれ紹介などの前半戦が終わりまして。

さて、本題の「もしも~だったら」。

○ロシアなどの協力のもと、五稜郭軍は勝利!
              ↓
○五稜郭政府は大日本帝国と友好条約を結び、隣国として発展。
              ↓
○アジア初の共和国として東アジアの盟主となる


・・・・今回の「もしも」はいつになく、ザ・大風呂敷~~~~っっ!!!!
日本だけじゃなく、アジアをも巻き込んでいるーーーっっ(笑)

さてさて、以上のテーマでドリーム・トークが始まりました。

富樫倫太郎さんは、「イギリスは薩長、アメリカは南北戦争、フランスも自国のことで
忙しい。ロシアなら領土的野心むき出しの国なので喜んで五稜郭政府に協力したとも
考えられる」と。
榎本隆充さんは「そもそも旧幕臣は戦うために箱館にいったのではない。
失業武士の蝦夷への入植が目的で、新天地を目指した。
旧幕臣に蝦夷を開拓させてくれと明治新政府に数度も嘆願書を出していた。
また徳川艦隊を率いていったのは、ロシアの南下を防ぐためであり、ロシアと協力
というのは危険。また独立国家をつくるつもりもなかった。
もしも(今回のみっつ)・・・・のような条件がそろったら、津軽海峡を封鎖するなど、
戦争を回避するほうへ外交もやったはずなので、「勝利」するしないは関係ない」

・・・・・榎本さんのお説にいちいち頷いてしまいました。
旧幕臣・・・・とくに榎本周辺(陸軍には詳しくないですが海軍関係はきっと)は、
内戦は×、「避戦」あるべし、でしたから、資金(涙)と軍艦開陽と外交さえついてくれば、
この流れはあったかもしれません。
こういうあたりに、この番組の楽しさがあるんですよね♪(妄想トークですけどね)

だが、番組のトーンは夢畑から嵐が丘へ・・・・。

富樫倫太郎さんが「(今回のもしもが実現していれば)西南戦争もなかったかも」
と言い出すと・・・・。以下、トーク内容を簡単にまとめてみました。
戊辰戦争が意外にもあっけなく終わったので、明治維新の革命エネルギー
が放出しきれず、対外へとむかった。西南戦争でも終わらず、
日清、日露と戦って、日露戦争に勝利してしまったため、ついには太平洋戦争まで
流れができてしまった。
薩長は北進論、榎本は南進論だったので、五稜郭政府が存在しブレーキ役に
なってもらえていたら、大陸侵略はなかったかもしれない。


夢というよりは愚痴に・・・・(笑)。

そのまま〆となりまして、ゲストはそれぞれフリップを出して。
富樫倫太郎さんが「80」という数字を書いて、
「五稜郭政府があれば、明治から80年の日本の歴史が違っていたのでは」と。

榎本隆充さんは「蝦夷の夢」と書きました。
「蝦夷の夢、武揚の夢が叶えば、太平洋戦争も回避できたかもしれず、
平和のままの繁栄があったかもしれない」

最後まで夢と希望でいっぱいの戦国武将系の「もしも」と違い、
近代の「もしも」って近い時代だけに、現代の実生活に直結することもあってか、
なぜかブルーなままで終わりました(笑)。
ちょうどこの録画を見終わって、ビデオ画面からTV画面にスイッチを切り替えると
NHKの「兵士たちの証言」やってたりして。泣きたい気分になりましたです、はい。

大陸侵略や太平洋戦争の回避・・・・・という日本の命運を左右する
とんでもない使命を課せられてしまった五稜郭政府(笑)。
釜さんや太郎さんが「そんなことまで責任おえない」とあの世で笑っていそうです☆

ただ最後にひとつ。
よくいわれている、榎本が総裁になるのに入れ札(選挙)を行った事は
近代的だ・・・・とありますけど、
徳川時代の柳営の人事ではけっこう古くから入れ札やってたのです。
アメリカの大統領選挙を模さなくても、日本には投票制が近世からあったわけで
入れ札=近代民主的という説はいかがなものかと思います。
・・・今回も何度かこういう話が出てきたので、ちょっと付け加えてみました。


以上でレポ終わります。
ホントはこんな手間をかけず、録画したものをお貸しできればよいのですが
うちのレコーダー・・・。1回録画&ビデオモードダビング不可能(VRモードのみ)という
使えないやつでしたので、レポってみました。
つたない記事でしたが、どうかお許しを~~~~。
Commented by 香音里 at 2008-07-31 22:44 x
はな。さん、こんばんは♪
詳細レポありがとうございます!
趣味が「米のスープ」には笑いました。榎本さんのお酒好きがこんな歴史の番組ででも語られようとは(笑)

どうせ見るなら大きな夢を…とは言うものの「東アジアの盟主になる」とはおっきな夢ですね(^0^)
現実を考えると、榎本隆充さんのおっしゃる通りでしょうし、たとえ諸外国が五稜郭政府を承認したところで、新政府が放っておくとは思えないのですが、「もしも五稜郭政府が存続したら…」って妄想するのは楽しいですね。
でも、はな。さんがおっしゃる通り、太平洋戦争回避の使命まで課せられては、「べらんめぇ、好き勝手言いやがって」なんて言ってるかも知れません(笑)



Commented by 高松飛鳥 at 2008-08-01 00:13 x
やっぱり見たかったです!!

趣味は・・・もの凄く納得です!!榎本先生もお酒好きですからね。

でも、あながち嘘ともいえないかも。のちの歴史の講釈。亡くなった方々を思うと・・・生きてたら、もっとましな日本になってたかも、です。
Commented by はな。 at 2008-08-01 09:36 x
>香音里さん
趣味=お酒。どうやら榎本武揚を語るうえで「酒」は必須中の必須(爆)
のようです♪
ついに歴史系番組でも公認です☆
>諸外国が五稜郭政府を承認したところで、新政府が放っておくとは思えない
まったくそのとおりですよね(汗)。
放っておいてくれるほど寛大な連中なら、
そもそも王政復古クーデターなんてやらかしませんものっっ(笑)。
(そしたら郡県制で、大統領選挙のある日本だったかも @慶喜&有力大名ズ)
Commented by はな。 at 2008-08-01 09:40 x
>高松飛鳥さん
この季節はいつもよりも強く、
>もっとましな日本になってたかも
と思うだけに今回のもしもは大きな夢だとしても、
思わずいろいろと考えさせられしまうテーマでした。
なにかもう少し、うまいこと「御一新」は成らなかったものかと(笑)。
ハイネケンでも呑んでじっくり考えたいと思います☆
by aroe-happyq | 2008-07-31 11:16 | 箱館または釜さん | Comments(4)