2008年 12月 09日
幕末之外交 いう本は
著者は高橋宇一。備後の方だそうです。
かつて幕末外交に関する本などでこの本のタイトルは何度か
みたような気がしたので、ちょっとみてみようかと、
国会図書館の近代デジタルライブラリーで検索したら、ありましたので読んでみた。
すると・・・・すると・・・・・・・・!!!!
これは幕末の外交の本である前に、
阿部伊勢守正弘公を猛烈に
褒めたたえる本でありました(笑)
フツー、幕末外交を好意的にみてくれる本は岩瀬忠震さんや川路聖謨などを
押してくるわけですが、高橋殿はそうではなかった。
とにかく阿部勢州、なのです。
いままで『阿部正弘事蹟』が最高の正弘ファンブックだと思っていましたが、
さにあらず!
このホン、相当にすごいです~~~~~~っっ。
緒言で高らかに宣言しております。
読者之を読めば一読の下自から幕末外交の始末と
勢州直弼の人物を知るべし
是此書の成る以所なり
そうなのです、この備後国生まれ(つまり福山藩ね)高橋殿は、
明治になってなぜか井伊直弼こそ開国の功労者
だという声があがってきたことに義憤を覚え、
旧主家の阿部正弘こそ開国の功労者だ、
井伊直弼なんて××の、△△△だーーーー!!
ということを世の人々に言いたかったらしい。
よってこの本では、その人格、行動、功績、容姿(爆笑)にいたるまで、
阿部正弘と井伊直弼が徹底的に比較され、
阿部勢州様がどれほど優れていたか、素晴らしい政治家であったか、が
明らかにされていくのであります。
勢州ファンの私としてはまさに至福の書。
ファンの皆さん、ぜひぜひ一読あれ!
素晴らしい、高橋宇一殿!!!
ステキな本を書いていてくれて、ありがとう~~~~~
冬になると寒さと暗い昼間に、すっかりブルーな気持ちに
落ち込む自分なのですが(夏生まれには厳しい季節なのです)、
この本読んだら、ちょっと気持ちが晴れました
はな。さんも同じだったんですね~。
お互い思い詰めないように気をつけませう。
で、高橋本
>阿部正弘と井伊直弼が徹底的に比較
わははは。どんな徹底比較がなされているのやら(爆)。
相当、主観が入っているみたいで(それが更に良し・笑)気になります。
公平な客観論よりも贔屓筋を読んでいる方が、
書いている人物の人柄さえも見え隠れして、読者としては堪りませんよねっ☆
Akiさん、こんばんわ~~~っっ!
気が滅入るし、胃腸は弱るし、風邪はひくしとホントにいやな季節です(涙)。
なんとか、あまりしゅんと落ちないようにしたいものですね。
で、高橋本。
通常の文章では幕末の政治・外交の流れが真面目に説明されて
いるのですが、読んでいくと一段下げた箇所があって、
「雪堂曰く」で始まる自論(雪堂は高橋の雅号)
コーナーがあるんですっっ(笑)。
そこでは阿部勢州への敬愛があふれまくっており、出典や情報の出所を
記載忘れてしまうほどの熱い文章だったりします。
(けっこう貴重な情報があるのに、出典がないので困るのです)
そんなところも楽しい本でした☆