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東都アロエ

榎本釜さん系小説

先日、小夜さんのブログを拝見して、
古本屋さんで偶然みつけてゲットした宇江佐真里著「アラミスと呼ばれた女」を
まだ読んでいないことに気がつき(汗)、部屋内から発掘し読んでみました。

詳しいあらすじはその本を読んでいただくとして(笑)。

榎本よりも10歳ほど年下のヒロインお柳は長崎通詞の娘で
フランス語ができる。二人の出会いは釜次郎が二十歳ぐらいなので
相手はまだお子ちゃまで、その後再会したのは慶応3年の江戸。
芸者になっていたお柳・・・・・・芸者になっているわりには
うまくいうとピュア、そうでないと大人に成長していない(笑)彼女は、
再会した榎本釜次郎にフランスの語通詞の腕を見込まれて、
男装して箱館へともに脱走するフランスチームのブリュネの通詞となる。
ついでに釜次郎と恋に堕ち(笑)、さてさてその後は・・・・・。

男装の通詞というのは下母沢寛がよく書いている設定ですので、
とくに目新しくはなく。

感想は・・・・・なにげに「都合のいい女」だったお柳よりも、
この物語の最大の被害者は大塚霍之丞でした(爆)。以上!
(小樽にいくまで、ハラハラしちゃったっすーーっっ)


ふと・・・・・釜さんの出てくる小説って、数少ないわりに、
相手の女(ヒロインって場合もあるわけですが)に恵まれていないような
気がするのはわたしだけでしょうか???

他称「愛妻家」の榎本さんの物語には、
お多津さん(榎本さんの妻)の登場が少ないわりに
ほかの女性がいろいろと出てきます。

下母沢寛「行きゆきて峠あり」のお勝ちゃん、
「アラミスと呼ばれた女」のお柳ちゃん、
蜂谷涼著「雷獣」では小せんちゃん・・・・・・。

どーでしょうか、
このヒロインちゃんたち、釜さんの年齢に対して若すぎくないですか??
(「武揚伝」でオランダで再会する女性はさほど年若ではなかったですが)

そもそもお多津さんが・・・・・30すぎの釜さんに対して16歳前後という
若さで結婚ですので、それにあわせて??るのかもしれませんが(笑)。


例えば。
明治期はさておき。
戊辰~箱館あたりで釜さんがカノジョもつなら、
(すでに既婚者なんですけど、妻は年の離れた妹みたいな年齢だし)
もう少し年齢の近い、ときおりいいアドバイスなんかくれるような、
小粋な姐さんのほうが、しっくりくるような気がするのですが。
(勝手に設定するなら、三味線堀の幼なじみで、元御家人の娘で柳橋芸者とかね)
こう若いのが続くと、そーゆーシュミなのかとか、
アブナイっしょ、釜さんのイメージってば(爆)。

まったくの余計なお世話ですが、
ラテン系江戸っ子のモテ男(笑)、榎本べらんめぇ釜さんなんで、
若き日々ぐらいですね、
もう少し手ごたえのある、大人の女との恋の鞘当なんかが
読みたいっす。

あまりにこう・・・・かなり年下ヒロインばかりが続いたので、
対等な男女の、粋な会話劇などみてみたい自分としては、
とうとうグチりました(笑)☆
Commented by まやこ at 2009-02-14 22:11 x
はな。さん、こんばんは。

「アラミスと呼ばれた女」は未読ですが、20年来の「三銃士」ファンとしては実にモヤっと感じる題名です。
昔、N○Kで放映された「アニメ三銃士」ではアラミスは男装の麗人の設定になっていましたが、原作の小説では秘密主義の美青年です。
しかも、年を取ってからはフランス王家を揺るがす策略を企てます。
現代の日本ならともかく、140年前に"アラミス"といったら、三銃士の一人の秘密主義の美青年としか考えられないので、ヒロインが"アラミス"と呼ばれているのが、実に奇異に感じられます。
ヒロインが"アラミス"と呼ばれている理由は本文を読めばわかるんでしょうか?

ところで、わたしも小説において、釜さんの恋のお相手は年の離れた女性よりは、年の近い気風のいい女性の方が相応しいような気がします。
誰かファンフィクでもいいので、書いていないでしょうかね?
Commented by はな。 at 2009-02-15 09:41 x
まやこさん、こんにちは☆
>「アニメ三銃士」
懐かしい(笑)っっ。
たしかにアラミスという男装の女性キャラいましたね!
お柳の場合は、なぜアラミスと呼ばれていたのか、理由が登場するので
三銃士とは関係はなさそうです(作者の発想はどうだったか、図りかねますケド)。

>誰かファンフィクでもいいので、書いていないでしょうかね?
読みたいですよねーっっ。
近ごろ、読めないものは自家醗酵(それを妄想といふ)するに限るということで、ここ数日いろいろ考えて遊んでおりました(笑)。きっと同じようなことを楽しんでいる人は多いはず。はやく互いの頭にプラグを差しあい、情報をすぐに共有できるようになればいいのですが♪
Commented by 小夜 at 2009-02-15 14:05 x
>もう少し手ごたえのある、大人の女との恋の鞘当

ごもっともです。榎本さんのようなやんちゃで器の大きいオトコには年上の女性の方が似合う気がします。年下には岡惚れされてまんざらでもなく付き合ってやっているカンジ。
もともと色恋にのめりこむようなタイプでもなさそうですし。
あるとすれば、若い時分に年上の女に惚れ込んで道を外しそうになるとか、そういうパターンじゃないかと。

設定的には→昔あこがれて初体験の相手でもある姐さん(10も年上)が、旦那に出資してもらって料理屋を出していて、たまに疲れると顔を見に来る(男女関係なし)、とか。
今はその妹分の芸者(同い年か若干年上)とねんごろになっていて、それも女将さん公認で密会をサポートしてもらってる、とかいうのが良いですvv
いづれにしろ、榎本さんて人は大き過ぎて年若の女には御し難いかと。
太っ腹で割り切りの良い玄人が似合う気がします。
Commented by はな。 at 2009-02-15 17:35 x
小夜さん、ご賛同いただけて嬉しいです♪♪
釜さんに限らず、江戸男は淡白にみえてやんちゃ、惚れられれば拒まずだし、惚れればそれなりに夢中になるけど、飽きっぽい。そのくせ妙に根は純情なので憎めないタイプばかり・・・・。
榎本すゎんがもしその枠ど真ん中だとすれば、相手が若いお嬢ちゃんだとヤケドしちゃいます(笑)。

>今はその妹分の芸者(同い年か若干年上)とねんごろになっていて、それも女将さん公認

きゃははは!!思わず、PCのキーボード叩いて喜んでしまいました☆
いやーまさにこういうのが、似合いそう!
姐さんも「しょうがない人ね」と笑いつつ、あれこれと構いながら、釜さんという男の器の成長を楽しんでいる感じなのでしょうね♪
そういうあたりの粋なやりとりの会話劇なんか、おもしろそうなのですがっっ。なぜかそういう釜さん小説に出会った試しがありません・・・・。

by aroe-happyq | 2009-02-13 11:26 | 箱館または釜さん | Comments(4)