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東都アロエ

夜明けまえ 中部近畿中国地方編@東京写真美術館

3月から開催されていたのですが、なかなか行くチャンスがなく、
5月10日までという期間ギリギリということで慌てていってきました。

夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史Ⅱ 中部・近畿・中国地方編
@東京都写真美術館(恵比寿)

公式サイト→こちら


GWにもかかわらず、たいへん空いていてじっくりみることができました☆

はいってすぐのペリーに関する展示をみると、
1853(安政3年) ←あえて解説しませんけど、
のっけからこんな爆笑なまつがいが・・・・訂正もされず2ヶ月あまりもそのままであったという
いささか不安がよぎる展示会でしたが・・・・これ以外はたぶん大丈夫でした(笑)。

正直、昨年の関東編に比べると・・・・・・幕末期の写真が少なく、明治期のものばかりで
自分としてはいまいち収穫は少なかったのですが、
松平春獄夫人の写真がたくさんとか(笑)、大坂城から撮影したパノラマ写真とか、
おもしろいものはちゃんとありました。
なかでもガラス板を使って撮影するアンプロタイプの撮影法を詳しくスライドで解説して
くれていたのが嬉しかったです。
撮影までの準備がたいへん・・・・・。ほとんど化学実験のよう(笑)で、
これは幕末の舎密学(西洋化学)オタクにはたまらん世界だったことでしょう。
写真撮影技術にはまってしまった人々の気持ちがよくわかりました。
当時の先進的な西洋化学&技術が写真撮影のなかに詰め込まれていたわけですネ。

それから明治期ではありますが、大阪や京都、名古屋の名所写真がたくさんあって
かつてはなんとまぁ風光明媚な場所だらけだったことかと思わず嘆息してしまいました。
(生活するには今のほうがどれだけ楽かしれませんが、景観だけは100年まえには勝てません)

関東編につづき、今回も研究報告を購入。
前回より表紙がカラーでデザインもステキになってました。
さて、今回の購入目的は「写真術とプロイセン遠征」という研究論文をじっくり読みたいがため。
プロイセン使節は、例の堀織部正自刃事件のおりに来日しておりました。
なにか手がかりはないかと思っていたのですが。
(堀織部の写真はないのか、とかね)
堀にかわって条約を締結した村垣淡路守について、ちょこっとありました。
条約締結を記念して撮影会をおこなったのですが、その際村垣は前年にアメリカに
いった際にもらった
アメリカ大統領の肖像つき時計をプロイセン使節にみせて、
こうした慣例に通じていることをひけらかした
とのことです(笑)。
ったく、むーらーがーきー・・・・・・ったら。


次回は九州・四国編でしょうか。
長崎の知られざる写真がどーんと紹介されるといいなぁ♪
つか琉球はないのか、琉球はっっ☆
by aroe-happyq | 2009-05-05 14:28 | 広く幕末ネタ | Comments(0)