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東都アロエ

2008年 09月 27日 ( 1 )

想古録の世界

この夏、とうとう禁断の世界へ足を踏み入れてしまいました(笑)。
前々から気にはなっていたのですが、もう少しおのれの知識がないと
楽しめないのではないか、ということで読むのを慎んでいた本でしたが。
ついに堪えきれず、手にとってしまいました☆

その名は『想古録』。
平凡社東洋文庫から全2冊でております。
アマゾン→こちらへ

この本は天保前後の著名人の逸話集です。
逸話を収集したのは山田三川。
文政元年津藩の医師の子として生まれた彼は、江戸と行き来する人生をおくる。
江戸では昌平坂学問所に学んで松崎慊堂門下にはいり、そこで多くの友人を得た。
のちに松前藩、安中藩に仕えながら、文久2年に歿しました。

この本のすごいところは、情報提供元の人物の名前入りなのです!
しかもそのメンバーがすごい。
川路聖謨、松崎慊堂、渡辺崋山、古賀侗庵、大槻磐渓等々、
天保前後の江戸文人界のトップクラスが名を連ねております。
また彼らは他の人の情報によって逸話の主人公になることもある(笑)。

さて逸話の内容はというとこれが幅広くて、本当かいな?というような
戦国時代のものから、江戸初期、中期と三百年ぐらいの話が語られております。
彼らは日常的に、こういう昔の逸話を仲間同士でまるでみてきたように(笑)
話していたのですね。
でもこちらとしては、やはり彼らが生きていた時代の「新しい」逸話が
楽しいです。なにせ取れたて!新鮮!なものですし(笑)。

たとえば、「たそがれ少将の名(松平定信の京でのあだ名の話)」
「川路聖謨、脇坂と間部の人と為りを評す」「聖堂の三先生は開港論なりし」
「井伊大老、至愚にして至重の職に就く(直弼のことでなく、兄の直亮の話)」
「火あぶりの代わりに灸」などなど。
鳥居耀蔵についての逸話は、彼のどうしようもない冷たさ(笑)が語られていて、
こんな人をなぜ奉行にしてしまったのだ、の水野忠邦に関してもかなり評判が
わるい・・・・・(笑)。阿部正弘は賄賂を好まない潔癖な人物という話が出てくる
ぐらいでとくに面白みはないのですが(残念)、
この人の父正精はかなりナイスな人!です。

ここでもいろいろ紹介したいのですが、
天保メインということで、ちょっとマイナーすぎる部分もあって、
記事にできるのはやはりVIP級の逸話に絞られるでしょうか(笑)。
VIPのお父さん、ぐらいのネタまではどうぞお許しくださいませ♪

そんなわけで、これからたまに想古録ネタが登場いたしますので
どうぞよろしくでございます☆
by aroe-happyq | 2008-09-27 10:25 | | Comments(2)